本や小説を読んだり、雑誌を眺めたり。
ふだん「趣味」として楽しんでいることを「しごと」にしたいと思ったことはありませんか?
文芸表現学科はそんな夢をかなえるための学科です。
本も小説も雑誌も、すべて「ことば」をもとにして成り立っています。
文芸表現学科では、この「ことば」をとおしての表現を学ぶことによって、
みなさんが、これまで趣味として楽しんでいた
小説や雑誌を実際に作る側に立つことを可能にするのです。
「ことば」は小説や詩を書くための道具であるばかりではありません。
私たちは自分の考えを人に伝えるのにも、もっといえば
そもそもものを考えるのにも、ことばを使っています。
ことばは、世界を観察し分析するためのレンズのようなものでもあり、
また、自分自身を見つめる鏡のようなものでもあります。
「ことば」を使って、わたしたちと一緒に、あなたの人生を、世界を、より豊かなものにしませんか?
文芸表現学科
つの特徴
作家になれる
手にとった小説があまりに面白くて一気に読んでしまったとき、読んだ小説に涙が出るぐらい感動したとき、自分もこんな小説を書いてみたい、と思ったことはありませんか? 文芸表現学科には、そんな思いをもった作家志望の学生がたくさん集まっています。
だからといって作家になる、というのはそれほど簡単なことではありません。だからこそ文芸表現学科では、小説のスキルを上達させるための「ステップ」を重視します。いきなり大長編に取り組むのではなく短篇小説からスタートし、じょじょに作品のスケールを大きくしていき、卒業制作では原稿用紙100〜200枚の長篇小説にチャレンジします。また「表現メソッド」の授業では、小説の「技法」「メソッド(=方法論)」に焦点をあて、ただ書くだけではえられないテクニックを身につけます。
しかし何といっても、作家としてデビューするのために一番大切なのは、「デビューするまで書き続けること」。文芸表現学科では、実践だけではなく、「書き続ける」ための小説の基礎体力を身につけます。
作家になれるプログラム
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創作エクスパートクラス
1~2年次では、小説やノンフィクション、シナリオ、マンガ原作などから、自分で選択したクラスで学びます。また、作家をめざす人向けに、少数精鋭の創作エクスパートクラスも新しく開講します。
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メソッド-小説の技法を学ぶ
面白いアイディアがあれば、それだけで面白い小説が書けるわけではありません。Ⅰ〜Ⅳの4科目からなる表現メソッドでは、小説のさまざま「技法」を分析的・体系的にとらえ、小説のもととなる着想を、どのように小説にしていくのかを学びます。
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ゼミでの個別指導・添削指導
2年次後期からは、教員ごとに開かれる少人数のゼミに所属し、各自の作品制作に取り組みます。ゼミで合評するほか、1対1での丁寧な面談指導も行ない、それぞれの書く力を伸ばします。
在学生の声
3年間ここで学び、小説を書いてきて思うことがひとつあります。それは、おもしろくない物語はないということです。あなたの小説はつまらない、と言われても自分は楽しんで書いていたはずですから。でも、そこで終わるなんてもったいないと思いませんか?
どうすれば他人にも「おもしろい」と言わせられるか。そこが勝負で、そう言わせたいなら学ぶしかない。それはテクニックを学べば明確になっていきます。もちろん簡単ではありません。うまく使えず頭を抱えたり、筆が止まることばかりです。けれど、それを乗り越えた時の達成感、読んでくれた人からの言葉は震えるほど嬉しいものです。
あなたがもし小説を書いているのならば、私はそれを読みたいです。そして一緒に物語ることにどっぷりとはまってみませんか?
京極光奈乃さん 3年
編集者になれる
「編集」という仕事は、書籍や雑誌を企画し、それを「出版」というゴールまでもっていくことです。そのプロセスには、さまざまな力が必要となります。企画を立てるためにはアイディアが必要ですが、いいアイディアにたどりつくためには、情報やそれを分析する力や、雑多なもののなかからほんとうに面白いものを見つけだすセンスが必要でしょう。また編集の仕事はつねにチームワークですから、他者と一緒に作業をし、おたがいの長所を最大限に引き出す能力も必要です。
日本の出版業界では、長いこと、編集の仕事は仕事を始めてから身につけるものだと考えられてきました。大学では編集なんて勉強しなかった、という編集者のほうが多いのです。しかし文芸表現学科は、それは違う、と考えています。文芸表現学科では「編集」の本質を見すえ、1・2年次から実践的な授業に取り組むことにより、真の意味での「クリエイティヴな編集者」を育てます。