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山田弘幸個展

「写真になった男」

日程 2018年06月16日(土)〜 2018年07月16日(月)
時間 (平日13:00〜20:00、土日祝 12:30~20:00)
場所 ARTZONE
カテゴリ 展覧会
エリア 近畿圏

企画趣旨
 京都造形芸術大学アートプロデュース学科が運営するアートスペース、ARTZONEでは、6月16日から7月16日にかけて、山田弘幸個展「写真になった男」を開催いたします。
山田弘幸は2011年ごろから写真作品の制作をはじめました。彼はいくつかの展覧会に作品を出展したのち、写真のコンペティション「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2016」でグランプリを受賞します。副賞として恵比寿にあるG/P galleryで個展を開催し、気鋭の作家として今後の活動に注目が集まりつつありました。しかし、山田はこの展覧会の直後、すべての作品をギャラリーに託し、突然行方をくらましてしまいます。姿を消す直前、彼はしきりに「写真のなかに入りたい」と発言していたといいます。
山田の失踪、そして「写真のなかに入りたい」という言葉について考えたとき、彼が残したある作品を思い起こします。それは、「Padre」というセルフ・ポートレートのシリーズ作品です。幼くして亡くした父を題材にした本シリーズで山田は、生前の父の姿をスクリーンに投影し、そこに自身の身体を重ねるように撮影しています。
過去の実在と喪失が表裏一体となる写真の性質を、フランスの批評家、ロラン・バルトは「それは=かつて=あった」と完了形で言い表しました。彼の言葉を借りるならば、「Padre」では、「かつてあった」生前の父と山田と、「いまはもうない」父と姿を消した山田が時間を超え、重なっています。いま私たちが見ることができるのは写真のなかの山田の姿だけなのであり、その意味において「写真のなかに入りたい」という彼の願いは失踪によって果たされたのです。
本展は、山田が姿を消してから初めての展覧会です。言い換えるのであれば、写真の魅力に囚われ、ついには「写真になった男」の初の展覧会ともいえるでしょう。この機会に、ぜひご高覧ください。


_作家略歴

山田弘幸 Hiroyuki YAMADA

1975年香川県生まれ。彫師の職をやめ中米での滞在を経て、2011年頃より独学で写真の制作を始める。旧日本銀行広島支店での独自企画を開催した後、多数のグループ展、コンペティションへ参加。2014年に「Tokyo Midtown Award」で優秀賞を受賞。2016年には「第5回EMON AWARD」でグランプリを受賞し、評価を着実に伸ばしていく。そして同年に開催された『TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2016』のグランプリの副賞として、翌年にG/P galleryで個展を開催する。山田が制作したこれまでの作品をアーカイブ形式で展示した「Archived/Nosotros」は、好評につき会期が延長される。そして2017年5月13日に開催されたトークイベント内で、「Padre」シリーズについて「写真のなかに入りたかった」と発言。その後すべての作品を同ギャラリーに譲渡して失踪する。
主な展覧会に11年「Banco de la vida」(旧日本銀行広島支店, 広島)、14年「Tokyo Midtown Award 2014」(東京ミッドタウン, 東京)、15年「SICF16」(スパイラルホール, 東京)、16年「集美x アルル国際写真フェスティバル」(厦門, 中国)、「Gracias a Dios」(新宿ニコンサロン, 東京)17年「第20回 岡本太郎現代芸術賞展」(岡本太郎記念館, 東京)、「Archived/Nosotros」(G/P gallery, 東京)など。

■費用 -
■定員 -
■申込方法 -
■主催 京都造形芸術大学ARTZONE
■お問合せ Tel:075-212-9676
■関連在学生 藤村南帆(京都造形芸術大学アートプロデュース学科4年生)大坂心、齋藤智美、呉屋直、中川恵理子、田代菜々子、原田遊歩(同学科4年生) 髙想、屋宜初音(同学科3年生) 瀬戸山友紀、赤對美波、谷真鈴(同学科2年生)
関連機関 芸術表現・アートプロデュース学科