これから選択すべき大学の条件とは?
2009年からほぼ横ばいで推移している18歳人口は、2018年から再び減少に転じると予測されています。いまや高校生の大学進学率は50%を超え、すでに頭打ちの状態。4年制の私立大学では、ほぼ2校に1校が定員割れを起こしている現実があり、美大・芸大においても「定員割れ」を起こしている大学が数多くあることも事実です。
これから大学は本格的に淘汰される時代へと突入しますが、そんな時代だからこそ受験生に対して、誠実に向き合っていく覚悟が必要です。あいまいな情報ではなく、きちんと裏づけの取れたデータや教育成果を公開しているかどうか。情報公開は、その大学が誠実であるかどうかを測る大きな指標になります。
「就職率」についてのウソ・ホント
これから受験を検討している大学を正しく理解するためには、先入観やあいまいな情報に振り回されず、ご自身の目で確かめることが大切です。例えば、保護者の皆さまが普段、目にする「就職内定率」という言葉。「就職者数」を「卒業生数」ではなく、「就職希望者数」という大学側で操作できる数字を使うことによって、一見すると良さそうに見えるデータを作ることもできるのです。
■就職内定率とは
※つまり、「希望した」という条件を各大学が自由に変更すれば、就職内定率は限りなく100%に近づけることができるのです。
就職実績は、できる限り高く見せたいですからね。