- 所属・授業担当学科
- 歴史遺産学科
大学院 芸術研究科
日本庭園・歴史遺産研究センター
- 職位
- 教授
- 役職
- 大学院 芸術研究科 歴史遺産研究領域 領域長
- 専門分野
- 装潢文化財(東洋書画)・写真・近現代紙資料の保存修理
- 学位
- 学士(文学) 〔関西大学 文学部〕
- 学会・学派
- 文化財保存修復学会・日本写真学会
- プロフィール
- 1960年兵庫県加古川市生まれ。関西大学文学部 史学地理学科卒業。(株)岡墨光堂、(株)文化財保存で装潢文化財(絵画/書跡)・写真などの保存修復に携わる。2006年本学に着任。現在、歴史遺産学科教授。日本庭園・歴史遺産研究センター副所長兼歴史遺産研究部門長。NPO 文化財保存支援機構副理事長兼関西支部長。
主要業績:単著に『写真保存の実務』(岩田書院、2010)、『装潢文化財の保存修理 −東洋絵画・書籍修理の現在−』(国宝修理装潢師連盟、2015)。共著に『博物館の歴史・理論・実践2 博物館を動かす』(藝術学舎2017)、『文化財の保存と修復を学ぶ』(藝術学舎2022)等。修理実績として工房時代より、NPO文化財保存支援機構、本学日本庭園・歴史遺産研究センターでの受託tou を含めて多数。
- メッセージ
- 装潢文化財のような脆弱な作品(資料)は制作された時点から、修理を何度も繰り返して、現在に伝えられました。つまり、古くから修理をする技術があったのです。それゆえに、この修理は「伝統技術」と呼ばれます。言葉のニュアンスから何百年も変わらないものと誤解されがちですが、技術は進歩してこそ技術であって、変わらない技術は儀式です。文化財の修理においても、伝統技術を基にしつつも現在も変わり続けながら行われています。決まったことを誰かから学んで終わりではなく、それを前提により良い修理を常に目指していきます。文化財そのものを観察・分析して理解し、その上で修理材料や処置方法を選択し、それで対応できない場合は新しい技術の開発が必要かも知れません。学ぶべきことは少なくありません。本学では、学部で基礎を、大学院でより専門的な実践を含めた学びを行っています。私自身、現在も学んでいる途上です。一緒に学んでみませんか?
- 作品・著書
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『装潢文化財の保存修理 −東洋絵画・書籍修理の現在−』
2015 国宝修理装潢師連盟