お知らせ
- 2021.3.25 KUA ANNUAL 2021 本展(東京)レポート記事を公開しました。
- 2021.2.10 KUA ANNUAL 2021 本展(東京)の情報を公開しました。
- 2020.12.22 KUA ANNUAL 2021 プレビュー展レポート記事を公開しました。
- 2020.11.25 KUA ANNUAL 2021 プレビュー展 ページを公開しました。
京都芸術大学は、近年芸術教育の成果発表ともいえる卒業展・修了展のあり方について改めて問い直してきました。芸術大学の学びが、個人的な興味・関心から生まれる一方向的なメッセージに終始するのではなく、歴史・文化・社会・政治を複層的にリサーチし、未来の社会に対して芸術的視点から何が提案できるのかを考えてきました。
そこで、これまで『シュレディンガーの猫』(2018)、『宇宙船地球号』(2019)、『フィールドワーク:世界の教科書としての現代アート』(2020)というテーマで3年間本展を開催してまいりました。
本年度は、キュレーターに服部浩之(インディペンデント・キュレーター、秋田公立美術大学准教授)を迎え、全学科の学生、院生までを対象とし、150名を超える応募の中から16組の作家を選出しました。また、新たな試みとしてアシスタントキュレーターを公募しチームを形成することによって、作家と並走し展覧会を実現しました。ぜひご高覧ください。
2020年は、⾒通しや計画をたてられない不測の⽇々が続いています。誰もが⼿探りで、現在を過ごしているのではないでしょうか。オリンピックの延期をはじめ、予定や計画の変更も多数ありました。ところで芸術作品には、鋭敏な感性で時代を捉え描きだす芸術家による世相の「記録」という側面もあるでしょう。芸術家は、社会に対してときに鋭い批評性を伴う疑問をなげかけ、ときに状況を肯定し奨励します。⾏政機関などが残す(公)⽂書(Document)がいわゆる⼤⽂字の記録だとしたら、芸術家による作品は、フィクションを伴う創造的で抽象的でちょっといびつな報告(irregular report)と⾔ってもよいかもしれません。
本展は、「いま、ここ」という状況下で若い芸術家が制作した作品を発表する場です。16組の作家たちがそれぞれの作品を通じて、この数奇な⼀年を表現する、時代を写す鏡となる「報告」の集合でもあります。
2020年は歴史に残る⼀年となるでしょう。悲惨なことも、よいこともありますが、これから芽吹く作家たちの表現が現在を捉えるいびつな報告群であるとともに、未来への希望を⼿繰り寄せる予兆となることを期待しています。
アーカイブ -ARCHIVE−
KUA ANNUAL 2021本展(東京)
2021年2月、東京都美術館で開催された本展は、華やかなレセプションは中止となりましたが、関係者のみによる講評会が開催されました。担当は、今回からキュレーションを担当した服部浩之と2016年より昨年まで担当されていた片岡真実(森美術館館長)。その模様をご報告いたします。
KUA ANNUAL 2021プレビュー展(京都)
2020年12月、京都芸術大学のギャルリ・オーブで開催されたプレビュー展。今年は浅田彰(ICA Kyoto所長)、竹内万里子(美術工芸学科学科長)、やなぎみわ(美術工芸学科客員教授)による講評会が開催されました。その模様をご報告いたします。
アクセス
東京都美術館
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
TEL 03-3823-6921(代表)
JR上野駅「公園口」より徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分
京成線京成上野駅より徒歩10分
※当館には駐車場はございませんので、車でのご来館の際はご注意ください。