通信教育部

2017年8月

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2017年8月10日  授業風景

【洋画コース】初めての人体油彩「スクーリング2日目にどう挑むか」

皆さんこんにちは。通信洋画コースです。
先日、京都の瓜生山キャンパスにて人体油彩1のスクーリング後半が行われました。
前半3日間では人体クロッキー、デッサンを行いました。今回はその後半です。
担当の由井武人先生からのご報告を紹介します!
                                                   
人体の筋肉や骨格、構造を捉えるとともに肌の色味や空間表現を通して混色や配色を学んでいきます。
卒業してしまうとなかなかモデルさんを目の前にして長時間観察して描ける機会はないので絵描きとしては貴重な時間です。しかし人体そのものは目的ではなく一つの動機です。人間の身体という自然のモチーフをどのように観察し、表現することが出来るのでしょうか?
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●  プロポーションと形の確認。
どのスクーリングにもいえることですが初日は焦らず慎重にいきましょう。
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感覚的に選んだ場所であっても、興味を持ったポイントがあるはずなのでそれを確認していきます。
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 色彩ガイダンスによって人物と空間の関係、バルールなどを知識的に整理していきます。
                                                                                                     
●  2日目は勇気が必要です。
どのスクーリングでもこのタイミングで思い切ったチャレンジをする人は得るものが多いと思います。分からないなりにとにかく絵具をのせてみる。違うと思えば拭き取ってまた別の色をのせてみる。2日目は逆に慎重になりすぎない方がいいとも言えます。消したことで画面に思わぬ魅力が出てくることもあります。美しさとは作るものではなく見つけるものかもしれません。発見です。
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背景に納得がいかなくて拭き取った画面。プロセスの妙味があります。
                                             
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一日の中でどんどん絵が動いていきます。とても楽しそうに制作されている姿が印象的でした。そしてLIVE感のある画面で見ている方もドキドキしました。

 

 

 

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太ももが黄色 →  → 紫と変化していきます。その色調の変化で立体感が捉えられています。指先の強い赤、薬指のピンクなど、作者の観察が色調の変化によって代弁されています。

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  • 3日目はこだわりましょう。

 

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離れたところから確認して画面全体を確認します。

 

 

 

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モデルさんの顔の表情にこだわりました。よく似ています。

 

 

 

 

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背中の筋肉を色調で表現することにこだわりました。

 

 

 

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色の響き合いや明るさを保ったまま人体や空間を表現することにこだわりました。 

 

 

 

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全体の色調を大事にしながらも空間や立体感を表現出来ないかと模索しました。 

 

 

 

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逆光の背中に奮闘してこだわりました。

 

 

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重心がのったシルエットが印象的です。

 

 

 

 

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丁寧に色調を作りながら全体のトーンのバランスを見ていくことにこだわり、わき腹の筋肉、骨格の観察を追求しています。 

 

 

 

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初めての油彩でしたが筆の重ね方に対象を見ている実感が感じられます。

 

 

 

 

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背景と人物、シーツなど画面上の色の関係性を模索しました。

 

 

 

●ふりかえり
納得のいく仕上がりでなかった方もいるかもしれません。それでもかまわないと思います。目の前に見えるものを追いかけ問い続ける制作は本人の満足度とはまた違ったところで今後の制作に大きく影響してきます。(報告:由井先生)

実に様々な人体の描き方があるものです。もちろん「人体」というモチーフの魅力を知り正確なデッサンを目指しはしますが、それと同時に温度のある人間というものを描いていることを忘れずにいてください。多少デッサンがいびつになっても、形や立体を正確に写しとろう、人間という生き物を表現しようとする二つの目的があれば次第に力がついていくものです。
正確さばかりに囚われたり、自由気ままさだけを追いかけていては修練になりません。
全ては今後の自由制作での表現につながっていきます。ぜひ2年次まではその姿勢を保ってやっていってほしいものですね。

 

 

 

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2017年8月9日  ニュース

【ランドスケープデザインコース】卒業生がスマトラオオコンニャクの開花に成功!

皆さんこんにちは。

ランドスケープデザインコースです。

 

今回は卒業生の活躍を紹介いたします。

 

京都薬用植物園に勤務されている2015年度卒業生の坪田勝次さんがスマトラオオコンニャクの開花に成功されました!

 

 

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この花の開花成功は大変珍しく、世界最大級の花で、関西初、7年に一度しか咲かない花とのことです(実際には23年かかったそうです!)。非常に素晴らしい成果ですね。

 

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各新聞やテレビでも紹介されていて、今回は特別に一般公開もされ(8/1~8/4まで)たくさんの人が見学に来られていました。何年もかけて咲く花なのに一日花と呼ばれすぐに閉じてしまうそうです。手に持たれている写真が満開のころのスマトラオオコンニャクです。

 

 

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この日はランドスケープデザインコースの在学生も数人見学に訪れ、坪田さんにいろいろレクチャーをしていただき熱心に耳を傾けていました。

 

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庭園について学びたいという思いで入学され、卒業制作では「薬用植物」と「庭」がコラボしたガーデン「壺ぐすり」に取り組まれた坪田さん。

薬用植物の魅力やこれまでに培ってこられた知識をランドスケープの観点からさまざまな人に伝えていきたいという思いがこめられた作品でした。

 

今回のようにレクチャーやアドバイスをされる姿はとてもいきいきとされていました。卒業してからも在学生と繋がりあえることは素晴らしいことですね。

 

学生同士の繋がりが強いところはランドスケープデザインコースの魅力でもあります。

共に励ましあいながら学び合える同士がいることは、学習に取り組む上で心の支えとなります。

 

最後に、坪田さんは『雲母』2017年度34月合併号の中で在学生の皆さんへメッセージを残していただいていますので紹介したいと思います。

 

原稿抜粋—————

在学生のみなさん、課題に追われ、投げ出してしまいたい思い、さらには意外にも孤独な戦いであることなどつらい日々ではありますが、共に戦っている学生同士は、いつまでもいい思い出になり尊いものであります。何事も、最後まで急がなくてもいいですから、自分のものにしていってください。私自身卒業まで5年も要することになりましたが、7年かかった先輩に、励ましのお言葉をかけていただき、助けてもらいました。つらいことがあれば、今度は、私が相談に乗らせていただきます。いつでも来たれ。がんばれ。

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2017年8月8日  授業風景

【情報デザインコース】自由なイメージで楽しんで。スクーリング科目「メディア表現3」のご紹介

こんにちは。業務担当の山崎です。
外苑キャンパスで7/29-30に行われた、イラストレーションクラス「メディア表現3」の授業を紹介します。

この授業ではCDジャケットのイラスト及び、デザインも含めたビジュアル作りに取り組みます。
イラストレーションの世界で第一線で活躍されている、伊藤先生の実際のアートワークを並べ、間近で手に取りながらCDの構造もイメージしつつ、アイデアを膨らませます。

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作品一つ一つの解説を先生自らがしてくれるのを、学生の皆さんも真剣に聞いています。
CDの帯裏も捨てられないようにデザインしたり、昔の旅行先で撮影した写真なども、レトロに加工して使用したりと、具体的な作り方も間近で聞けて、とても参考になります。

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CDの構造が把握できたら、事前課題で考えてきたラフスケッチを先生と話しながら更に進めます。時折、ラフ以外にも紙に裏写りしているテクスチャなどにも注目し、「これも使える!」といった話も出たり、先生も一緒に楽しみながらデザインを考えてくれていました。
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ラフが決まれば実際にどんどん作業に入っていきます。
デジタル派の人もアナログ派の人もいて、それぞれが自由に自分に合ったツールを選んでいます。

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デザインができたらフォーマットに乗せて印刷し、最終的に実際のCDケースに入れ込んで完成となります。
中には今回の授業で初めて、トンボでの裁ち落としを経験される方もいて、先生も丁寧に教えてくれています。

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最後に出来上がったものを講評です。CDケースにはめ込むと、グッと作品の説得力が増します。
今回の課題はブックレットやCD盤も含めたデザインですが、文字を入れることも考慮してビジュアルを作る必要があります。

文字を入れた時にどういった効果があるかを考えて、沢山アイデアが出る中から、使うか使わないか(いらないものは潔く捨てる)を決めていくきっかけにすることや、文字の色とイラストの関係も、黒以外の色を選択をすることで、イラストがより一層魅力的になる場合など、勉強になる話がたくさん聞けました。
楽しみながら自由な発想で、アイデアは沢山出し、その中からいらないものは潔く捨てる、引き算の考え方を持つこと。これはイラストにおいても、デザインにおいても共通する部分だと思います。

 

自分の描いたイラストが、CDという実際に手に取れる媒体として出来上がるという点においても、貴重な体験ができたと思います。学生のみなさんも、今回のスクーリングとても楽しんで取り組まれていました。

情報デザインコース 業務担当 山崎

 

 

 

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2017年8月8日  授業風景

【空間演出デザイン】「実空間の想像と創造」と「空間体験のデザイン」

みなさん、こんにちは。
空間演出デザインコース 業務担当非常勤の岡本です。
暑い日が続きますね。

 

前回のブログにも記載しましたが、空間演出デザインコースでは、この7月に京都瓜生山キャンパスで4つの熱いスクーリングが開講されたのでした。
京都の暑さでバテそうな私も、受講生のみなさんの熱いやる気にスイッチが入ります。

 

さて、今回は4つの内の残り2つ、「実空間の想像と創造」そして、今年度からの新科目「空間体験のデザイン」をご紹介していきたいと思います。
空間演出デザインコースでは領域を横断した「モノ・コト・空間(場)のデザイン」を学んでいくわけですが、この2つの科目では、いったいどんなデザインを学んでいくのでしょう。

 

まずは2年次科目の「実空間の想像と創造」です。
この科目では、空間をデザインして制作を行います。

 

前回のブログでは「モデル・メイキング」という1/50の縮尺模型をつくるスクーリングをご紹介しましたが、このスクーリングでつくるのは、なんと原寸大。
1-2人程度が中に入ることができる実寸サイズの小さな空間作品を加工のしやすいダンボールを素材として制作するという科目です。

 

この科目は、グループワークで行います。
まずは、事前にひとりひとりが考えてきた空間をもとにディスカッションして、グループでつくる空間を決定します。
そうそう、これからつくる空間は一体どんな環境に設置するのか、ということも大事なポイントですね。
設置するキャンパス内の場所も決めて、その特徴を観察したり、測量したりという調査も行いました。
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さて、つくる空間と設置する場所が決まれば、あとはグループで力を合わせた制作です。
2日間で作り上げるため、協力して制作を進めます。

 

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今年は、座るという作品も多いようですが、ダンボールでつくるものに身を預けるためには、どういう構造にすれば良いんでしょうか。
また、ダンボールで曲線をつくったり、チープな見た目にならないようにするためには、どうすれば良いんでしょうか。
そんなことを考えるのもデザインに必要なことですね。
ダンボールの特性を考えながら作り上げていきました。
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ダンボールの切り口をキレイに仕上げるため、表面を剥がした紙でうまく覆っているグループもありました。
細かなことですが、ずいぶんと印象が変わりますね。
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そして最後には、設置した大学構内を巡りながら、全員で作品を見て回ります。
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構内のさまざまな場所に設置した作品を見に、屋外にも全員で移動しての講評です。
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制作途中に壊れてしまうことを恐れて、実際には座れなかった作品であっても、先生は座って確認します。
緊張の一瞬ですね笑
しかし、どの作品もダンボールだけでしっかりとした造りになっていました。
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グループによって、注力しているポイントはそれぞれ異なっていて、光による陰影をうまく活用しているグループもあったり、
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配置する環境に馴染むような意匠にしているグループもあったりと、それぞれ魅力的な空間が出来上がっていました。
縮尺のある模型ではなく、実寸大のものを作るというプロセスから学べることは多くあります。
この経験を、また他のデザインに活かせるようにしたいですね。
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さて、

7月開講スクーリング、最後のご紹介は、3年次の「空間体験のデザイン」です。
空間(場)・モノ・コトに特化した内容へと踏み込んでいく3年次科目ですが、この科目では「コト」のデザインを中心に、「空間(場)」へもまたがった内容を学びます。

 

壁や天井で囲まれた空間のデザインではなく、空間体験のデザインです。
その空間での人々の過ごし方やアクティビティをイメージして、体験をデザインする科目です。

そんなこの科目のテーマは「日本の食文化」。
自分に関係する地域の食材や食文化を、大学内にあるカフェ「BREATH KUAD」でプロモーションするならば、という仮定で企画提案書をつくります。

 

通信教育部では、日本全国のさまざまな地域から、スクーリングを受けに集まります。
この日も、京都や滋賀といった近畿圏をはじめとして、九州や沖縄といった遠方からも受講生が集まっていました。
どんな食文化のプロモーション企画ができるのか、楽しみですね。
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さて、まずはそれぞれの地域食材・食文化について、事前に調査してきた資料を全員で共有することから授業はスタートしました。
自分のよく知っている地域であっても、詳しく食文化を知らないことも多く、みなさん全員の資料を楽しく読んでいます。
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その後は、プロモーションの場所として利用する仮定の、大学内カフェ「BREATH KUAD」を見学に行きます。
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いつもスクーリングの休憩時間などにみなさん利用される馴染みのあるカフェですが、こうして企画を行なうという視点で来ることもないため、いろんな特徴を探したり、感じ取ったりして観察していきました。
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カフェについて感じた内容を、ホワイトボードいっぱいに付箋に書き出してからは、企画を練っていく作業に移りました。
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大学内のカフェという場所を活かすためにはどうすれば良いか。カフェに来る人たちに地域の食材・食文化を伝えたり、味わってもらうためにはどうすれば良いか。様々なアイデアを、ときに一人で、ときに先生からのアドバイスをいただきながらどんどん練っていきます。
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そして最後には企画提案書として資料にまとめ、みなさんの前でプレゼンテーションを行います。
3年次のスクーリングでは、みなさん資料づくりや発表にも慣れているからか、アイデアを伝える資料をしっかりと作り、短い時間ながら魅力的にプレゼンテーションされていました。
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デザインというと、美しいものをつくるというイメージが大きいですが、見えるもの見えないものに関わらず、美しいものごとを実現するべく考えるアイデアやプロセスもまた重要なデザインの工程です。
受講生のみなさんはデザインの過程で発見した新しいひらめきに柔軟に対応したり、このスクーリングでの過程そのものや、他の人のアイデアなどを楽しんでおられるようでした。

 

というわけで、
前回のブログに引き続き、今回は「実空間の想像と創造」と「空間体験のデザイン」のスクーリングをご紹介しました。

 

さて、もう間近に迫っていますが、8月12日(土)に京都で、8月19日(土)に東
京で空間演出デザインコースの公開特別講義もあります。

 

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京都会場は『「流行」を、科学する。 -デザイナーの発想の在り処-』というテー

マで、作家・デザインビジネスコンサルタントの松宮宏先生にお話いただきます。
時間は18:00~19:30、場所は京都瓜生山キャンパスのNA413教室です。

 

東京会場では成田可奈子先生をお招きして『ブランディングデザインのおはなし』
というテーマでお話いただきます。
時間は18:00~19:30、場所は東京外苑キャンパスの205教室です。

 

どなたでも無料で受講いただけますので、奮ってご参加くださいね。

 

 

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2017年8月2日  授業風景

【日本画コース】初めての日本画絵具のスクーリング

こんにちは!通信日本画コースです。

 

先日京都では、「日本画II-1(水干・岩絵具併用による制作)」のスクーリングが行われました。

6月に行われた「日本画I-2(色鉛筆写生)」のスクーリングで描いた作品をもとに、今度は和紙に

日本画の絵具を使って描いていく授業です。

 

ほとんどの方が和紙に日本画の絵具で描くのは初めてなので、 先生による導入やデモンストレーショ

ンを挟みながら進んでいきました。 今までの鉛筆写生や色鉛筆写生とは違い、 絵具を使った作品制作

なので色々な事に戸惑いながらも、 一つ一つ理解して実践されていました!

 

合評では十人十色のカラフルな作品が並びました。 皆さんにとって記念すべき日本画制作1枚目となっ

たのではないでしょうか。

 

 

 

米田先生によるデモンストレーションの様子

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全員が見やすいように先生の手元はスクリーンに投影しています。

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進め方のポイントを実演しながら詳しく解説します
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色とりどりの日本画の絵具  絵具溶き方の説明中
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いざ!実践です
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膠を溶かしたり
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墨で図柄を描いたり  やることが沢山ですが、、、
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後藤先生による個別指導の様子
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佐々木先生と学生さん。楽しそうです
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教室には工程ごとの一例も設置してあります
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だんだんと色が乗ってきました
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皆さんラストスパート
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とてもカラフルな机の上
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最終日   佐々木先生と田中先生による合評の様子
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力作が並びました!!!
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6日間という少し長いスクーリング期間でしたが、 受講された皆さんおつかれさまでした! 次の作品も期待しています!

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