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2016年2月5日  授業風景

【建築デザインコース】116K建築フィールドワーク

1年次のフィールドワークの授業で、京都と奈良の古建築を見てきました。

そもそもお寺や神社ってどれも大体同じように見えますし、何に(どこに)注目して見たら良いかもわからないですよね。今回のスクーリングの目的は、古建築の様々な見方を身につけることです。なんと日本列島全体をおおう大寒波がきた2日間でしたが、寒さに負けず皆で楽しくフィールドワークをしました。

 

 

fig1

1日目の前半は京都のシンボル五重塔を擁する東寺の見学です。ラッキーなことに普段入れない五重塔の内部にも入ることができました。東寺見学の主な目的は、私達一般の人々が拝む為の金堂とお坊さんが修行するための講堂とで、建築上どんな違いがあるのかを見比べること。具体的な形の違いから印象まで様々な意見が出ました。

 

 

fig2

東寺の講堂を見ていた時に、ある学生の方が上の写真の左側の柱を指して「この柱には鉄輪(柱の上の方にある鉄の輪)がないですね」と指摘しました。確かにそうですねとよくよく見ると、この柱だけ①太い②塗装が新しい③根継ぎが無いなどにも気づいて「この柱は建立後しばらく経って差し替えられた柱かもしれませんね」などと盛り上がりました。古建築を見る場合、こういった小さな発見を積み上げて、改修や改築があったのではないかと推測するもの楽しい見方です。

 

1日目後半は東福寺の三門へ。次の日見る東大寺南大門との比較が目的の一つでしたが、またまたラッキーなことに普段入れない三門の上部に入ることができました。三門の上部の空間は仏像や絵画や彫刻がひしめき合う濃密な空間でしたが、それが隠されていて普段みられないところに京都や日本の精神があるようにも思いました。

 

 

fig3

2日目は東大寺と浄瑠璃寺を見に一路奈良へ。奈良の古建築はなんといってもデカい!古い!同じ古建築といっても京都にはない建築が奈良にはあります。南大門や大仏殿の圧倒的な大きさや、法華堂、転害門といった奈良時代に建立された建築が1000年以上後の現在にまだ現存している事実にただただ驚くばかりでした。特に南大門は、かなり珍しい大仏様という様式の建築であることもありスケッチする学生の皆さんも熱が入ります。

 

 

fig4

近代建築の巨匠ル・コルビュジエもスケッチしたとされる東大寺の中門

 

 

fig5

浄瑠璃寺の特筆すべき点は池を中心としたランドスケープと建築が一体となって極楽浄土を再現した世界観。これまでの2日間で大きい寺院や整然とした伽藍ばかり見てきたせいか、こぢんまりとした浄瑠璃寺の素朴さに感動する方が続出。「これこそ日本の美しさだ」という意見も多く、東寺の五重塔よりはるかに小さい浄瑠璃寺の三重塔の方が好きと答えた人の方が多かったくらいです。

 

最後に会議室に戻り、皆で古建築に関する議論を行いました。政治、国家、宗教、文化といった話題から技術、寸法、プロポーションの問題にいたるまで内容は多岐にわたり、古建築を見ることを通して色々なことを考えられることを改めて感じました。皆さん寒い中本当にお疲れさまでした!!

 

 

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