通信教育部

日常風景

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2016年4月5日  日常風景

【空間演出デザインコース】春の訪れに色んな想いの詰まった卒業制作を振り返る

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みなさんこんにちは。空間演出デザインコースの上田です。

週末の入学式に向け大学周辺はまさに今桜満開の春を迎えています。なんとか週末までもって欲しいと願いながら自転車を走らせました。

 

 

 

 

 

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さて、2015年度の卒業制作展では我がコースは二年連続学長賞を獲得するなど今年も大盛り上がりで幕を下ろし、現在WEB卒業制作展が開催中ですが、今日は惜しくも受賞はならなかったものの印象に残った作品をふたつご紹介します。

 

 

 

 

 

 

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ひとつはこの折り紙の作品「京彩集折紙」です。京都の都市空間を彩る色彩を分解、再構築して模様を作りあたらしいお土産として発展させた作品で、建築篇をはじめ三シリーズで構成されています。

 

 

 

 

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展示は折紙とそのパッケージとしての作品でしたが、それだけでなくプロダクトや空間への応用もできるよねと話していたところ、卒業式後の祝賀会でサプライズがありました。

 

 

 

なんと、ネクタイになってプレゼントいただけました!これは建築篇の清水寺バージョンでした。卒業生が我々の雑談を聞きつけみんなで製品化してくれたようです。私のネクタイの他にも、Tシャツやマグカップなどの製品になってました。アイデアだけでなく、早速具現化してしまうという、五感を大切にする空間演出デザインコースならではの贈り物に感激するとともに、改めて卒業に関わることのできた喜びを噛みしめることができました。

卒業生のみんなありがとう!

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早速次の日着用してみたところです。川合先生、寺尾先生とともに。

 

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もうひとつは、こちらのポスターにある「陰翳礼讃ノススメ」という作品です。この作品は専業主婦ながらデザインを学ぼうと入学したFさんの作品ですが、一昨年に私の担当したスクーリング「空間演出デザインV-3 ライティングデザイン」で参考文献として指定した谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』という本からインスピレーションを得て生まれました。

 

 

 

 

 

 

 

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現在のように蛍光灯(もはやLEDですね)などの照明が十分で無い時代、蝋燭の灯程度で過ごす暗がりの中で育まれた日本の美意識について論じられた本なのですが、その美意識を「翳シ(カザシ)」と「透カシ」の2シリーズで照明器具として提案したものです。

 

「翳シ」シリーズは5種類あり、例えば右の『砂壁』などは、座敷に届く柔らかく微かな光を染み入らせる繊細さがどんな装飾にも勝る美しさを持つという状況を体感できる照明器具となっています。

写真08また光源は、蝋燭の灯を再現すべく光がゆらぐ電灯を用いています。

 

 

 

 

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「透カシ」シリーズは着せ替え可能な障子型照明でユーモラスな透かし模様を楽しむ作品となっています。

 

 

 

 

現代インテリアにも取り入れてみたいものですが、これらが生まれてきた背景にはFさんの住環境にもありました。Fさん宅の窓の外にはすぐ隣家があり十分な自然光を得られないことが長年の不満だったのですが、空間演出デザインを学んだことで、その暗さを嘆くばかりでなく、積極的に楽しもうというという発想に辿り着き、この作品が生まれたわけです。

写真10

 

 

 

ちなみに彼女が私のスクーリングで制作したライティングデザインはこのようなカウンターのあるバーの空間です。この頃から明かりと質感について興味があったのだなと感心しながら振り返りました。人影が私のシルエットそっくりで驚いた記憶も蘇りました。

 

 

 

 

 

このように、通信教育で学ぶ社会人ならではの身近な生活に基づいた発想からまだまだ新しいアイデアは生まれると思います。またこの作品の制作にも多くの年代が様々な学友の視点の違うアドバイスが改善に役立ったようです。

まだまだ改良できる点は山ほどありますが、光を獲得して当たり前になってしまった現代の我々にとって少し立ち止まって考えるきっかけとなる取り組みだったように思います。

 

空間演出デザインコースはインテリア空間や生活に関わるデザインや設計を学ぶコースで二級建築士受験資格やインテリアプランナーなどの各種資格も取得可能ですが、まずは本当の豊かな生活とは何だろうかという問いかけからスタートし、自身の集大成を既存の産業区分や形にとらわれず、大胆に、最も楽しい卒業制作を目指していただきたいと思います。

写真11

 

 

 

 

 

 

冒頭の満開の桜もいいですが、こんな道端の風景も愛でる視座を持ちたいものですね。

 

 

 

 

 

 

出願は4/15までですが、一足先に今週末は入学式と初回ガイダンスです。
入学してソワソワしてる皆さん、もうすぐです。
空間演出デザインという生活に根付きながら実験的な挑戦を続けるデザインをみんなで学びましょう!

 

空間演出デザインコース | 学科・コース紹介

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