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2017年10月25日  イベント

【芸術学コース】参加者の声:第一回 芸術をめぐる(おいしい)お話の会

 芸術学コースでは、今年度より新たに梅原賢一郎先生が主催する勉強会「芸術をめぐる(おいしい)お話の会」を開いています。

 梅原先生曰く「(おいしい)とは(おもしろい)ということでもあり、拝聴するだけで、芸術が好きになり、感覚が豊かになること必至のお話です(そうなることを望んでいます)」ということで、10/7(土)に行われた第一回の開催では以下2つの「おいしいお話」を行いました。

 

 おいしいお話①:「感覚の豊かさとはなにか」(梅原賢一郎先生)
 おいしいお話②:「「観る」ものと「観られる」もの」(松原哲哉先生:常盤大学)

 

 当日は「おいしい」というテーマにちなんで、みなさんにはとなりどうしが交換できるほどのお菓子などを持ち寄っていただき、なごやかな雰囲気のなか開催されました。卒業生・在校生・一般の方を含め約30名の方にご参加いただきました。

 

 さて、今回の勉強会について、芸術学コースの卒業生 須田雅子さんから記事をいただきました。

(先日書いていただいた、在学中・卒業後の近況についての記事もぜひご覧ください!⇒【芸術学コース】卒業生便り:『地域学』を生きる

 

それでは、以下須田さんからの記事をご覧ください。

 

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「第一回 芸術をめぐる(おいしい)お話の会」に参加して

須田雅子(2016年度卒業生)

 

 3月の卒業式以来、約半年ぶりに、大学仲間とともに瓜生山キャンパスに足を踏み入れた。何度も訪れた場所だが、卒業前と違って少し心に余裕があるのが、我ながら嬉しいような、照れくさいような。廊下を進んだ突き当りの部屋に、会を主催する梅原賢一郎先生の姿が見えた。

 今回は、「お話の会」というだけあって、リラックスムードが期待された会のようだ。そういえば、3月に卒業研究を発表する会があったときも、他コースが「卒業研究発表会」だった中で、芸術学コースは「卒業研究懇話会」という「懇話」を重視したものだった。

 教室に入り、まず目に入ったのは、持ち寄られた様々なお菓子のコーナーだ。いくつかいただいて席につき、知った顔を見つけると再会を喜び合った。

 

 「おいしい話①」は、感覚の豊かさに関する梅原先生の話だった。魯山人から高樹のぶ子、川端康成、谷崎潤一郎などの文学作品、道元の『正法眼蔵』の中に、感覚の「跨ぎ越し」や「抱き合わせ」などの肉彩を見出す(←この「肉彩」という言葉は、私には、わかるような、わからないような、少々難易度の高いものだが、ここに深く理解すべき大事なものがありそうな気はしている)。

 高樹のぶ子の『透光の樹』の中の官能的(18禁的)な描写を、照れくさそうに読み上げる梅原先生は何度見ても面白い。しかもその直後に道元の言葉が続くギャップとそれを企んだ梅原先生のボケ(?)が絶妙で教室に何度も笑いが起こった。

 

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 梅原先生の授業は、在学中に「祭礼と感性」「感覚のレッスン」「仏教の身体」などいくつか受講し、先生の著書も読んでいるが、こうして回を重ねてお話を伺うたびに、梅原先生の身体論(または感覚論)が、人と人、モノと人、風土と人、芸術と人…などなど、諸々のことの深い大事なところに迫ることのできる、とても「使える」ものだという思いが強くなる。私は卒業後も、フィールドワークによる聞き書きを続けていて、できれば梅原先生の身体論をもっと自分のものとして展開してみたいと夢見ているので(…大それた夢!)、受講料も払わずに先生の講義が受けられるこのような機会は大変ありがたい。

 

 

 「おいしいお話②」は、西洋美術の観方に関する常盤大学の松原哲哉先生のお話だ。松原先生は、以前、京都造形芸術大学で教えておられたそうだ。私は初めての受講だったが、まず、松原先生のボディランゲージの迫力に驚かされた。列に並べられた机の間を行き来しながら、身振り手振りに顔の表情、話し方まで、力が漲っていて、教室がいきなり劇場にでもなったかのようだ。ルネサンス以降、線遠近法により鑑賞者の視線を導き入れる作品がたくさん出て、私たちは作品を「観る」という関係性に慣れてしまっているが、ルネサンス以前の西洋美術は、信仰のために描かれていて、作品の方が鑑賞者を「観る」、つまり、鑑賞者が「観られる」側にもなっているという。そもそも神を描くこと自体がタブーだったため、西洋では、様々な工夫をしたらしい。ステンドグラスは、それそのものを観ることよりも、ステンドグラスを通して教会内に七色の光を入れることが目的だという。光の中に包まれることで母の子宮の中にいるように感じられるのだそうだ。それはきっと至福の体験であるに違いない。光の美しい時間帯に、「ステンドグラス美術館」にでも足を運び、光の中に身を置いてみたいものだ。

 

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 夜は梅原先生と松原先生の行きつけの居酒屋で、先生方と参加者の合計20人ほどでお互いの交流を深めた。次回は224日に梅原先生と金子典正先生のお話が聞けるそう。「芸術をめぐる(おいしい)お話の会」は、誰でも参加できるので、一般の人や芸術学以外のコースの方の参加も増えるといい。梅原先生、松原先生、そして事務局のみなさん、ありがとうございました。たまには東京でもやってください!

 

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 須田さん、記事を作成いただきありがとうございました!そして、当日お越しいただいたみなさんもありがとうございました。

 

 さて、須田さんの記事にもありましたが「第二回 芸術をめぐる(おいしい)お話の会」についても開催がすでに決定しています。どなたでも参加できますので、ぜひお気軽にご参加ください。

 

「第二回 芸術をめぐる(おいしい)お話の会」のご案内
日時:2018年2月24日(土)14:00~17:00
場所:京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス(教室は当日掲示)
内容:1、「言葉の手術(オペ)-道元のもう一つの(おもしろい)読み方-(おいしいお話①)」(梅原賢一郎)
   2、「永観堂のみかえり阿弥陀像(おいしいお話②)」(金子典正)

 

 


 

【秋の京都で1日芸大生】秋の1日体験入学受付中!

 

芸術学コースの体験授業は「美術史学とディスクリプション ―仏像研究を事例として―」。
以下担当教員の金子典正先生からのメッセージです。

 

芸術学には美術史学という学問領域があります。体験授業では、私が研究している仏像を取りあげ、美術史研究におけるディスクリプションの重要性を学びます。ディスクリプションとは、作品のかたちを言葉にする作業です。「そんなこと簡単じゃない?」と思うかも知れませんが、文章を書き始めるとこれが意外と難しいのです。授業では、仏像のかたちを言葉にするコツを皆さんに伝授します!これを学ぶことによって、漠然と眺めていた仏像の見方が一変するでしょう。また、美術館や展覧会で作品を鑑賞する際にも大いに役立ちます。入学後の卒業論文の作成にも活用できますので、ぜひ、美術史学の面白さを体験してください!。

 

授業名 :美術史学とディスクリプション ―仏像研究を事例として―

開催日 :11月4日(土)12:00 ~ 15:00

担当教員:金子典正

持ち物 :筆記用具、メモ

 

詳しくはこちらから ↓

http://www.kyoto-art.ac.jp/t/1day_autumn/

 

 

 


 

 

京都造形芸術大学通信教育部 芸術学コースでは以下のwebサイトでお知らせを定期的に更新しています。ご都合が合うイベントがありましたら、 お気軽にご参加ください!

 

芸術学コースのつぶやき@geigaku4

 

芸術学コースコースサイト Lo Gai Saber|愉快な知識

 

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