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2017年12月20日  イベント

【情報デザインコース】 特別講義報告! 中川政七商店から山口葉子さんにお越しいただきました。

10月28日、株式会社中川政七商店から山口葉子さんをお招きし特別講義をおこないました。中川政七商店は、享保元年に手績み手織りの麻織物を扱うお店として奈良で創業、2016年には創業300周年を迎えられたとのこと。雑誌やWebサイトなど様々なメディアで話題となっているためご存知の方も多いかと思います。「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げ、進化する老舗として現代のニーズにあった商品やサービスを生み出されています。


まずは、奈良という街が持っているブランド力を現代に活かした商品企画・販売形態や、「遊 中川」「2&9」「motta」といった、山口さんがデザイナーやブランドマネージャー、クリエイティブディレクターとして務められた自社ブランドを紹介いただきました。「生産から販売まで自社で行なう」「いいものを作る人が経済的にも自立できる環境づくりを目指す」という解説からは、日本の工芸を支える姿勢が強く感じられます。消費者だけでなく生産者もモチベーションアップにつながるような商品づくりなど、商品に込められた企画側の意図を知ることができました。

 

●仕事の喜び

続いて、山口さんが手がけられたお仕事の紹介になりました。伊藤若冲作「老松白鳳図」の羽根の模様をレースで再現するためにパターンに起こすという作業を担当されたとのこと。実際の商品に使われた生地もお持ちいただきましたが、とても繊細で美しい仕上がりに聴講の皆さん惹きつけられていました。この商品のように図柄やデザインがプロダクトとして結実する仕事に関われることはとても面白いということでした。

●ブランド「2&9」について

山口さんがクリエイティブディレクターとして務められたブランド「2&9」の立ち上げ当時のお話です。イメージマップを作成し、どんなブランドにしたいのか、まずはシンプルな言葉を並べて頭の中を整理することから始められたということです(情報デザインの課題でもマッピング作業はおなじみですね)。


「美術を学び関わってきた人たちは、抽象的なイメージで伝える傾向があると思うんです。」

なるべく具体的な言葉にまとめ、伝わりやすいイメージと合わせ、わかりやすくプレゼンテーションをするように心がけているということです。この他にもブランドイメージに近い視覚情報を集めたイメージボードを作成、イメージを精査するために徹底した準備をされていることが伝わってきました。


アイディアの製品化に尽力くださった職人さんとのやりとりからブランドのディレクションに関わる制作作業まで、「この頃は、これまでにやったことのないことをたくさん経験した時期でした」との山口さんの言葉からはお仕事の大変さとやりがいが伝わってきました。

 

●学生時代の学び


中学生の時はファッションデザイナーになりたかったという山口さん。学生時代には、イラスト・写真・立体制作など、いろいろな分野に挑戦されていたそうです。この時の「食わず嫌いをせずにいろいろ体験する」ことによって得られたマルチな力が、現在のお仕事でも活かされているとのこと。お仕事の中でも、「一見全然関係のないことが後々助けになることは多い」とお話されていました。学生の皆さんからの質問にも丁寧にお答えいただきました。

これまでも近くにあった技術やプロダクトにデザインは積極的に関わることができるのではないでしょうか。日本各地それぞれのやり方で地域の伝統や特徴と向き合う企業が増えると、日本の産業はもっと元気になるはず!我々教員にとってもとても有意義な時間となりました。山口さん、元気の出るお話をありがとうございました!

 

 

情報デザインコース 業務担当教員 仙石

 

 

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