通信教育部

授業風景

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2018年1月11日  授業風景

【染織コース】大学院美術・工芸領域 染織分野授業紹介

みなさんこんにちは。染織コースの久田です。 お正月休みはいかがでしたでしょうか。 学生の皆さんは課題作品制作やレポート作成に集中して取り組めたことと思います。 年度末に向けてさらにスピードアップしていってください。 さて今回は12月に開講された大学院の授業をご紹介します。染織分野では作品制作と並行していくつかの技法研究を行っています。 染、織両方の技法を取り上げていて、大学院生はどちらかに取り組みます。 織物に関しては6月、8月に柴田博美先生担当で「もじり−絽、紗、羅」、 10月には木内小織先生担当で「花織」、12月には引き続き木内先生担当で「紋織」に取り組みました。

木内先生によるデモンストレーション

木内先生によるデモンストレーション


教室の様子

教室の様子


作業の様子

作業の様子


手元の様子1

手元の様子1


手元の様子2

手元の様子2


手元の様子3

手元の様子3

12月はインド東北部のナガランドに暮らしているナガ族の織物を参考に 模様を織り込む方法を腰機を使って織ってみました。

ナガ族の織物(表側)

ナガ族の織物(表側)


ナガ族の織物(裏側)

ナガ族の織物(裏側)

たて糸の密度が高く、よこ糸はほとんど見えません。よこ糸を浮かせた鮮明な模様が特徴です。これは大切な意味がある模様とのことです。布を裏から見ると、模様部分がうっすらとわかるのですが、浮かせている糸と浮かせない糸を交互に織っているため布はきちんと組織されています。よこ糸を浮かせるだけだと布の裏にたて糸が浮きます。小さな模様ならいいのですが大きな模様になると模様部分が布としての構造を持たないので弱くなります。浮かせない糸(地糸)がポイントです。9ナガランドの機前から10ナガランドの機横から

 

 

  ナガ族の織物は2016年6月に「日本織物文化研究会」主催のワークショップで見せていただきました。織り手は床に腰をおろして足を伸ばし、腰でたて糸の張り具合を調節しながら織ります。模様部分はへらですくいます。すくった部分によこ糸を通し、竹ひごのような細い棒も入れておきます。模様を織り進めながら竹ひごも次々と通し、順に糸綜絖の向こう側に移動させておきます。途中で今度は竹ひごを順に抜きながら模様部分をすくって織ります。竹ひごを入れながら織るのと抜きながら織るので模様は上下が対称になります。11ナガランドの整経台12整経台反対側

 

 

整経(たて糸の準備作業)は床面に立てた棒にかけていきます。 たて糸を操作するための糸綜絖(いとそうこう)は整経しながら作っていきます。 この整経方法はアジアではよく行われているものです。 このワークショップには木内先生と久田は別々の日に参加しました。 整経の方法も模様を織る方法も見ていると「ふむふむ」と納得できるのですが、 やってみないとわからない部分もあります。いつか織ってみたいと思っていたので学生と一緒にやってみました。

試織してみました

試織してみました


試織結果

試織結果

たて糸は白とピンク色の一本交互です。模様部分は濃紺の糸を四本取りにして織り込みました。 くっきりとした柄が織り出されました。帯やベルトなどの模様として応用できそうです。 次は糸綜絖を作りながら整経する方法をやってみたくなりました。  織物はたて糸とよこ糸で構成されるので縞や格子、絣などの模様が工夫されてきました。 絵画のように表現できる綴織もあります。織物の構造を利用して柄を織る紋織も多くの種類があります。 皆さんも機会があるたびに日本各地、世界各地の織物を見て試織してみてください。 また遠い海外まで行かなくても国内で紹介される機会もありますので積極的に参加してみてください。

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