十川 明【太陽の国】

令和二年の夏。ここはシズカとキョウコが同棲しているワンルーム。キョウコはかつて世話になっていた薬売りと再度関わり始め、薬売りとその相棒の針師に部屋を提供する。そんな中、ある事件が起こり…。

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舞台映像はとても難しい。ともするとただの映像効果やプロジェクションマッピングになってしまうからだ。十川はこの難題に対して一切妥協せず粘り強く挑戦を続けた。確かな技術とセンスに支えられた映像演出は、舞台美術や照明、音響などの様々な効果を見事にまとめあげ一体感を生み出し、観客を作品世界へとひきこむことに成功した。さらに劇構造の弱点である舞台転換をひとつの見所になるまで高めた映像はまさに舞台映像に相応しい完成度の高い作品だった。小野 哲史

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