北九州市北西部に位置する洞海湾。八幡製鐵所が立地されて以降「死の海」と呼ばれるまで水質汚濁が進んだ場所である。排水規制による水質浄化が進んだものの、現在新たに抱えている富栄養化という環境問題に対し、水質浄化と親水性を目的としたエコロジカルパークを提案した。 本作品は環境デザイン領域が持ちうる「社会の問題をデザインで解決する」という視点を、最新の環境技術と審美性の両面から提案している点が最大限評価される。長谷川 一真