学長賞
アートプロデュース学科 アートプロデュースコース

毛利 風香【裂かれた経路内奥で生じる“詩”――詩作品《破帖》(1937年)の翻訳と読みとき――】

コメント

1937年に発表された詩人・李箱の遺作《破帖》。本論はこの晦渋な詩を愚直に読解することで、詩の内部に蠢く差延的な運動を語り起こしていく。その読解は必ずしもこなれているわけではない。しかし感覚を研ぎ澄まして作品と向き合い、感受した蠢きを根気強く語り起こしていく本論の姿勢は実直かつ清廉である。読者としての責務を全うしようとするかのようなその姿勢は、鑑賞という行為を通じて確かに新たな価値を創出している。林田 新

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