「溢れ出る脳内〜脳獣襲来〜」は、作者の幼い頃からの思い出が150体を超える脳獣として視覚化された作品である。それぞれの脳獣は、思い出に由来する名前がつけられ、クスッと笑えるエピソードを持つ。自己の内面や育ちを振り返る内向きな制作過程だが、最終的なアウトプットは、持ち前のサービス精神が溢れ出る作品となった。今後もユーモアたっぷりの脳獣たちを従えながら、社会にワクワクするエンターテイメントを生み出してくれるのを楽しみにしている。樋口 健介