学長賞
文芸表現学科 クリエイティブ・ライティングコース

ほくほくおいも党

上村 裕香

コメント

極左政党の父をもつ活動家二世の女子高生は家族を揺るがすような出来事を経て、やがて父と娘という普遍的な問題に向かっていく。この小説を書くにあたって、著者は多くの活動家二世と会い、ノンフィクションさながらのインタビューを重ねながら、獲得した素材をフィクションの企画・構成術で編集し、多面的かつ立体的な小説を生み出した。取材・編集・企画・構成のすべてが素材を小説化するために重要なメソッドであると実証したのだ。山田 隆道

閉じる