2011.03.14

学長緊急声明

学生諸君へ
未曾有の東北地方太平洋沖地震が発生し、多数の犠牲者が出てしまったという悲報に接し、心から哀悼の意を表します。
学生諸君の中にも家族や知り合いが被害を受けている人もいることでしょう。
大変なことが起きてしまったと心を痛めています。
このような惨事を前にして、芸術に何ができるのか、と考えると、その無力に打ちひしがれる思いです。
しかし芸術家は何かの役に立ちたいという気持ちを束ねる力にはなります。
被災者の皆さんと寄り添い、精神的に孤立されることを防ぎたいと思います。
被災者の皆さんと共に私達は行動する、皆さんは決して一人ではない、そのような気持ちで厚く皆さんを見守っていると伝えることはできます。
諸君に、私は日ごろ常々、芸術はコミュニケーションであるとお話しています。
諸君は、日ごろ学んでいる芸術のあらゆる手段を用いて、被災者の皆さんに共にいることを伝えていかなくてはなりません。
学生諸君、力を寄せ合って、芸術を学ぶ人間として最良の行動をとりましょう。
平成23年3月14日
京都造形芸術大学学長
千住博