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通信教育課程 入学課

2022年01月17日

オンライン授業はもはや対面の代替措置ではない。~ニュースタンダードを作り出すコロナ禍での本学の取り組み

こんにちは。京都芸術大学 通信教育部 です。

依然として収束の見込みがたたない新型コロナウイルス感染拡大により、入学後の学修にどのような影響がでるのか不安に感じるといったお問合せをよくいただきます。本学ではコロナ禍であっても在学生のみなさんが安心して学べるような体制を様々整えております。

まず第一に本学ではオンライン学習のみで卒業が可能な「手のひら芸大」(芸術教養学科、アートライティングコース、イラストレーションコース、書画コース<2022年度新設>)が設置されていますが、「週末芸大」(芸術学科・美術科・デザイン科)においては通学を伴うスクーリングが卒業にあたって必須となっておりました。

今回は、後者の「週末芸大」のスクーリング科目の遠隔化(オンラインスクーリングの導入)を中心に、在学生が学んでいる様子も含めて本学の取り組みの一部をご紹介いたします。2022年度春入学を検討されている方はぜひご一読ください。


①2022年度よりオンラインスクーリング(遠隔授業)をさらに拡充


昨年2021年度より導入した、「オンラインスクーリング(遠隔授業)」を、2022年度はさらに多くの科目に拡充しています。通学せずにスクーリングを受講できるオンラインスクーリングが学科・コースの専門教育科目をはじめとする複数科目で多数選択いただけるようになりました。総合教育科目(共通科目)でも、約20科目(20単位)がオンラインで受講可能となります。

したがって、卒業要件に必須であった「通学を伴う対面授業のスクーリング」の科目の中で、遠隔授業形式のオンラインスクーリングが設定されている科目は選択受講することで、キャンパスへ通学する回数を従来より減らしながら学ぶことが可能になっています。

スクーリング科目受講パターンは3つ


1.「遠隔のみ」(オンラインスクーリング)


web会議システム「Zoom」等を活用した同時・双方向性授業(リアルタイム)で、ご自宅などからキャンパスの教員の授業を受講します。カメラやマイクも使用して教員からの直接指導を遠隔で受けられます。詳細な受講形式については入学後にご覧いただく「シラバス(講義要項)」でご確認いただきます。科目によっては「遠隔」(オンラインスクーリング)のみの開講となる科目もあります。

また後ほどもご紹介しますが、美術科より「日本画コース」「洋画コース」「写真コース」、デザイン科より「空間演出デザインコース」では2022年度よりオンラインスクーリング受講のみでも卒業に必要な専門教育科目の必修のスクーリングを履修することができます。

2.「対面のみ」(京都・東京ほか)


従来実施しているキャンパスに通学し、教員やほか受講生と対面で受講することで直接指導を受けられます。主に京都・瓜生山キャンパスと東京・外苑キャンパスを中心に開講(一部学外実習となることもあります。)。科目によっては「対面(京都)」のみ開講する科目もあります。

3.「対面+遠隔(オンラインスクーリング)」を組み合わせて卒業可能


同時双方向型の授業またはオンデマンド型の授業(あるいはその両方)と各キャンパスや学外現地での対面授業を組み合わせた授業となります。

1科目つき、「遠隔」もしくは「対面(京都)」「対面(東京)」複数の開講日程がある場合は、いずれかを受講ください。すべてのコースで上記いずれかを組み合わせて履修することで、卒業に必要な専門教育科目の必修のスクーリングを受講することができます。

2022年度開講 スクーリング日程表はこちら

例)日本画コース スクーリング科目一覧 会場に「遠隔」とあるのが通学を伴わないオンラインスクーリングになります。



また各コースのスクーリング開講状況をまとめた図1を募集要項2022(P41)に記載しております。複数コースで比較したい方はこちらも参考になさってみてください。遠隔(オンラインスクーリング)が選択可能な科目数はコースによって異なりますが、2021年度よりさらに拡充し、利便性が高まっています。

 



また、本学ではご入学にあたり、インターネット接続環境の整ったパソコン機器は全学科・コース共通で「必携」となっております。オンライン学習にあたり操作等が不安という方に対しては、入学後に「Web学習サポートガイダンス」を実施するほか、総合教育科目(共通科目)に「オンライン授業入門」という科目を設置しておりますので、心配な方はぜひ積極的に履修ください。

 

「オンライン学習」のサポート体制-パソコン操作の基本編-

②「週末芸大」4コースがオンラインスクーリングだけでも卒業可能に


図1をご覧いただくとお分かりのとおり、「週末芸大」の以下4コースの専門教育科目のスクーリングでは、2022年度よりオンラインスクーリングをご自身で選択することで、通学せずに卒業まで学べるカリキュラムに変更になりました。(ただしオンラインスクーリングのみで卒業を計画する場合、一部の科目は選択できないことがありますのでご注意ください。)

 

▼日本画コース

▼洋画コース


▼写真コース

▼空間演出デザインコース


 

遠隔授業でより多くの方に芸術教育の機会を提供するとともに、制作系のコースはやはり対面での直接指導も大学で学ぶ価値とされる方もいらっしゃると思いますが、その場合は対面のスクーリングを状況に応じて選択して受講いただくことができます。

年代や地域など、かなり多様な学生さんたちがそれぞれの状況や、生活スタイルに合わせた履修計画を組むにあたり、より柔軟に卒業までにプランニングができるようになっていることは、本学通信教育で学ぶメリットですね。

③ 現在の遠隔授業(オンラインスクーリング)の様子


ではここからは実際の遠隔形式のオンラインスクーリングをどのように実施しているか、各コースの教員が執筆しているブログ記事よりご紹介いたします。教育の質とレベルを保った授業の提供を第一に考え、各科目の学びの特性に合わせて、テクノロジーやツールを駆使して遠隔指導している様子がご覧いただけます。

web会議システム「Zoom」等を活用した同時・双方向性授業(リアルタイム)


まずは洋画コースの2020年度の「風景画」のオンラインスクーリング授業の様子です。みなさんそれぞれのご自宅から見える風景を題材に選び、Zoomを教員がいるキャンパスとつなぎながら、リアルタイムで指導を受けている受講風景をご覧いただけます。

自宅から一歩も動かずに制作を続けていた天才画家・熊谷守一を例にとりながら、「どんな状況でも純度の高い芸術を生み出すことはできる。」ということを教員が実際の学びを通じてそっと伝えてくださっています。

【洋画コース】「風景を描く」~ZOOM授業の様子を紹介~


お次は染織コース。自宅のキッチンで染織実験!美しい朱が広がっていく様子、ちょっとワクワクしませんか。

【染織コース】やってみよう!遠隔スクーリング「染色実験」編


こちらはデザイン科の空間演出デザインコース。デザイン科のコースでは、新入生が一番最初に受講するスクーリングとして新入生ガイダンスのような位置づけになっている「スターター」という科目を各コースで設置しています。はじめてのスクーリングでありながら、オンラインで、はじめましての先生たち、はじめましての学友たちとしっかりつながっていく機会が用意されています。

【空間演出デザインコース】怒涛の春 澄み渡る空に電波飛ぶ オンラインスターター開講!

遠隔授業ならではの利点もフル活用


また「実際に手を動かして制作する授業をどうやってオンラインでするの?」と思われてる方も多いと思いますが、カメラ位置を工夫することで通常の対面授業ではみえないくらい教員の細かな制作の手元がはっきり見え、新たな角度から観察ができるようになったことでしっかりと学習効果を出すことができていることがお分かりいただけます。。

【空間演出デザインコース】マンションのいろんな部屋づくり


ここまでお読みいただくと、「通学ができないから仕方なく遠隔」ではなく、遠隔授業そのものの魅力や利便性がそろそろ伝わって来たのではないでしょうか?では学びの集大成となる「卒業制作」も遠隔からどのように指導をするのでしょうか?

建築デザインコースの様子を一例としてご覧ください。以下記事では、対面と遠隔形式それぞれで受講する学生を同時に指導する、さらに進化した「ハイブリッド型(遠隔+対面を同時にリアルタイムに指導)」での高度な授業を展開しています。

【建築デザインコース】いよいよ卒業制作!通信教育での卒業制作の進め方


一方、制作ではなく「研究」が中心となる芸術学科はどうでしょう?

歴史遺産コースを例にご覧いただきたいのが、「ハイフレックス型授業(対面+遠隔またはオンデマンド動画も併用)」を積極的に取り入れることで、より質の高い授業スタイルを模索するトライアルの実施です。

【歴史遺産コース】ウィズ・コロナ時代に歴史遺産を学ぶ−春・夏期スクーリング科目を振り返って−


 

学習支援・課外イベントもオンラインでさらに充実


また各学科・コースともに課外で実施する学習支援イベントなどもコロナ禍をきっかけに、より頻繁に、かつ活発に交流が展開されるようになっています。コロナ以前よりこうした課外イベントはとても活発だった通信教育部ですが、オンラインで実施することでより多くの学生が参加できるようになったことで、教員・学友との交流も更に進んでいるといいます。

【歴史遺産コース】Zoomでつながるコースの行事 ―在学生も卒業生も学びでつながる絆は一生のもの―

④ 感染症対策を実施した上での対面授業の様子


今後の状況の変化や政府方針等によって変更となる可能性もありますが、現在は対面授業形式でのスクーリングは基本的には通常通り実施をしています。感染症対策は本学の厳しいガイドラインに基づいて入構時の検温、換気、学生間の距離の確保・多くの人が触れる場所の適宜消毒等を徹底するほか、学生の皆さんにも事前の検温やマスクの着用をお願いしています。

▼東京・外苑キャンパスの授業の様子



 



▼京都・瓜生山キャンパスの授業の様子

スクーリング授業は感染症対策を万全にして開講しています。



▼学外実習の様子

こちらは日本画コースの学外での写生の様子。

学生の皆さんは各所に散らばって写生をしているので、先生たちも大移動して指導しています。



こちらはランドスケープデザインコースの庭園実習の様子です。



 

⑤まとめ


このようにして近年withコロナの状況下で各学科コースでの学びの様子をご覧いただきますと、いかなる状況においても芸術を学ぶことは不可能ではない。ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。困難な状況下でも、芸術と向き合うことで、学びを通して新しい自分を発見していっている在学生の姿は、わたしたち教職員にとってもかけがえのない希望です。2021年度春入学においては、コロナ禍にも関わらず例年より2.5倍以上の新入生が入学することとなり、日本国内で通信制大学を展開する大学のなかでもっとも入学者数・在学生数が多い大学となったこともとてもうれしい出来事でした。



またコロナ禍というきっかけは、本学におけるテクノロジーを使った遠隔授業の推進を更に進化させましたが、『藝術立国』という建学の理念にもあるように、そもそも多地域・多世代のあらゆる人々に藝術教育を届けるために通信教育部が設置されている本学は、オンラインによる遠隔授業を拡充することで、物理的、経済的などあらゆる事情により学習が困難とされていた方々にも芸術教育を届けることができるようになると信じ、これからもよりよいカリキュラムや学習の仕組みを整えながら、本学に集いともに学ぶ学生のみなさんに力強く伴走していきたいと考えております。

ぜひ、みなさんのご入学をお待ちしております。

▼入学前に学科・コースごとに直接教員よりカリキュラムや科目の説明が聞ける最後の「オンライン入学説明会」を3月に開催します!



 


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