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和の伝統文化コース

2019年05月31日

【和の伝統文化コース】「京都先斗町・鴨川をどり」

麦秋の黄金色が目に眩しい季節になりましたね。
和の伝統文化コース教員の雨宮です。

本コースでは、多岐にわたる伝統文化を、実際に身をもって体験して頂くスクーリングを開講しています。
狂言や日本舞踊などの伝統芸能について理解を深める「伝統文化実践Ⅰ-1」というスクーリング科目があります(本年は6月に東京、8月より京都で開講予定です)。

この科目の東京での実習をご担当頂くのは、尾上流 四代家元 三代目 尾上菊之丞先生です。尾上先生が、演出・振付を手掛けられた「鴨川をどり」を鑑賞してきましたので、レポートさせて頂きます。



京都には祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東の五つの花街があり、これを総称して五花街(ごかがい)と呼ばれています。

鴨川をどりは、五花街の一つ、先斗町歌舞会が行う「春のをどり」であり、芸舞妓による舞踊公演です。1872年(明治5年)に創演され、その公演回数は182回(2019年現在)を数えます。

今年は、令和とともに幕開けとなり、「新元号記念公演」として開催されました。私も5月1日に先斗町歌舞練場に向かいました。

こちらのロビーには、創演の際に考案された「千鳥」の紋章の提灯が飾られています。


今回は第一部で、「わかよたれそ 筒井筒 (つついづつ)」、第二部で「艶姿祝新御代祭 (あですがたしんみよまつり)」が上演されました。尾上先生はイヤホンガイドでの解説を務めていらっしゃいました。

第一部では、伊勢物語の「筒井筒」をテーマに、和歌を散りばめながら、歳を重ねていく夫婦の物語が展開します。お互いが傍にいたり、時には離れたりする、夫婦の関係性が美しい踊りで表現されていました。第二部では、京都と東京の祭りの賑わいが絵巻のように舞台を彩ります。祭りの祝いと、人間の魂の救済が描かれていきます。一休と地獄太夫が登場する場面では、はしゃぎながらもどこか物悲しさが漂い、二人の心の交信が伝わってきました。最後は出演者さんが勢ぞろいしてのフィナーレとなり、大変華やかな舞台でした。公演後は気持ちが高ぶってしまい、鴨川の夜風にあたりました。

学生の皆様には、是非在学中に「鴨川をどり」を鑑賞して頂き、学びに繋げて頂ければと思います。また先斗町歌舞会の行事として、秋の舞踊会の「水明会」も開催されています。舞いと、をどり、そして地方の方達の演奏を是非楽しまれて下さいね。

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