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2019年07月26日
【芸術教養学科】学習相談会+美術館見学
さて、今回のブログでは6月末に福岡市の大濠公園内にある福岡市美術館のレクチャールームを借りて実施されました学習相談会とその後の美術館見学の様子をご報告いたします。
WEBを活用する芸術教養学科では、教材を用いながら自宅等において1人で学んでいただくことが通常の学習スタイルになります。そのため各科目に関する質問は随時受け付けています。また、本学が独自に制作した動画教材、学生同士・学生と教員が相互に交流できる本学科専用のソーシャル・ネットワーク・サービスairU(エア・ユー)コミュニティを設けています。これらを利用していただければ、学習において困ることはありませんし、遠隔地の学生と友人になることもできます。
とはいえ、学ぶことに対して積極的な学生さんが多い芸術教養学科では、そうしたWEB上のコミュニケーションに加えて、教員が参加する学習相談会や美術館・博物館といった文化施設等の見学をおこなうイベント(参加自由)を各地で実施しています。
レクチャールームでの学習会の様子(ファシリテーター役は学生)
この度の学習相談会は、学生さんからスケジュールと内容を提案していただき、そこに教員が加わる形式でおこなわれました。まず参加者お一人お一人に4〜6月の学びを振り返っていただき、つぎにグループワークでそれぞれの反省点を発表、その解決策を話し合いました。学習時間をどのように確保したらいいのか、参考図書の探し方、ノートの取り方、復習方法など、多岐にわたる問題について意見交換し、議論の途中でファシリテーター役の学生さんが交通整理をおこない、それを踏まえて教員が適宜アドバイスしました。参加してくださった新入生の学生さんは、とくにいろいろな不安を解消することができたようです。
芸術教養学科では、学科専門教育科目で「デザイン思考」を学びます。その「デザイン思考」の一環として、協働によってアイデアを考えたり、問題の解決策を見いだしたりするワークショップについて学習するため、グループワークの進め方自体に対しても何か工夫できる余地がないのか真剣に検討されました。
とはいえ、緊張した雰囲気では自由な意見交換はできません。またよいアイデアも生まれません。参加者がお互いに気兼ねすることなくみずからの考えを述べることができるようにお茶菓子を持ち寄ってリラックスしたオープンな場が作られました。学習相談の最後は教員である私(加藤志織)が、質疑応答、学びに役立つ書籍の紹介をした上で、全体をまとめました。
学習相談が終了した後は卒業生も加わって、今年の春にリニューアルオープンしたばかりの福岡市美術館をボランティアガイドさんに案内していただきました。美術館の館外・館内にある常設展示作品(シャガール、ミロ、ダリ、バスキア、黒田清輝、青木繁、坂本繁二郎、藤田嗣治、草間彌生といった近現代美術の巨匠の作品に加えて、仏像や野々村仁清の茶壺などの古美術作品も収蔵)の解説と日本のモダニズム建築を牽引した前川國男による美術館の見所を知ることができ非常に有意義な時間を過ごすことができました。
美術館見学(建物に使われているブラウンレッドのタイルが美しい)
屋外に設置されたバリー・フラナガン作《三日月と鐘の上を跳ぶ野うさぎ》
このように芸術教養学科では、通常の教育に加えて、学生・卒業生・教員が集い、共に学ぶことを日々実践しています。
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