ご卒業おめでとうございます

卒業生・修了生の皆さん
ご卒業おめでとうございます

学部卒業生、修士課程修了生のみなさまに向けて、特設ページをご用意しました。先生方からのメッセージ動画をご覧いただけます。
また、「2020年度学位授与式・卒業式」にご来場いただけない皆様のために、式典の様子をご視聴いただけるようインターネットで動画配信いたします。
※式典詳細は「airU」マイページのお知らせ欄をご確認ください。

卒業生・修了生へのメッセージ動画

※今年度、初めて卒業生を輩出するアートライティングコースにつきましては教員より別途、祝意をお伝えする予定です。

日時:2021年3月13日(土)
15:30〜16:00(終了予定)

会場:直心館講堂(京都瓜生山キャンパス)

※式典詳細は「airU」マイページのお知らせ欄をご確認ください。

※2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、通学部を含め完全入替式で行います。例年とは異なる会場・スケジュールとなりますのでご注意ください。また当日は式典出席者本人のみ入構が出来ます。ご家族・関係者については、在学生を含め大学へ入構できませんのでご注意ください。

[式典ライブ配信URL] ※15:15~
https://youtu.be/RZCD5gGZFqE

卒業生・修了生へ
贈る言葉

丑年のはなむけ

学部卒業生、修士課程修了生のみなさま、このたびはまことにおめでとうございます。お勤め、家事、育児、介護などいろんな仕事と並行して学ばれてきた方が大半だと思います。それぞれにお忙しい中、必要な条件を満たして卒業に至ったのは、大変素晴らしいことと思います。とりわけ今年度は未曾有の感染症により、みなさんの制作や研究の環境も、ご家庭やお仕事の環境も翻弄されてしまいました。まことにお疲れさまでした。

さて、振り返って、入学されたときの思いはいかがでしたでしょうか。2 年ないし4 年、あるいはそれ以上の時間をかけて学んだのち、みなさんの最初のお気持ちはどのように思い起こされますでしょうか。もう遠く時を隔てて忘れてしまった、という方もいらっしゃるでしょう。しかしまた、例年、卒業式の頃には、入学当時がつい昨日のことのように思い出される、とおっしゃるのをよく耳にします。おそらく、通信制の学びだと、時々に学びの場所に立ち戻るということが普通なので、大学がいつまでも新鮮なのかもしれません。なまじっか毎週毎日学校に通うほうが、かえってもともとの気持ちが薄らぎそうですね。

そして、実はそのことは大学に籍をおいた数年間だけの話ではなく、人生を通じても言えるように思います。学びは何も十代二十代の特権ではありません。むしろ学びは日々の生活と相携えて進めるもの、あるいは生の折々に立ち返る場所のようなものです。白首窮経、六十の手習いという語もあります。学びのまどは、歌の文句のように、いざさらばと別れて終わりにする必要はありません。ぜひ本学でも他所でも、時宜を得たら学窓にお帰りになり、またそこで学生生活を謳歌し、汲み取るべきものを汲み取ってください。若さに固執する必要はありませんが、学びは常に青春に立ち返らせてくれます。


あらためてお祝い申し上げます。これからも良い春をお迎えください。

春風やよごれて戻る手習子  渡辺吾仲




芸術研究科長 上村博

いつも心に芸術を

卒業証書・学位記を手にされた皆さん、おめでとうございます。

ご家族の方にも心から祝福の気持ちをお伝えしたいと思います。

世界中が大きな試練と向き合った一年でした。本学通信教育部にとっても初めての状況に我々も必死の一年になりましたが、ただでさえ仕事や家事など様々な困難を抱えながらようやく大切な最終年度を迎えた皆さんにとっては尚更のことだったでしょう。全力で学びたい中それが許されずにもどかしさも感じたかもしれません。しかし、皆さんの自己実現へ向けた研鑽の成果が、この瞬間を、この春を、呼び寄せました。雲を突き抜け光をつかんだ皆さんの挑戦と逞しさに心から拍手をお送りしたいと思います。

卒業・修了の成果からも、この状況下だからこそ生まれたであろう、他者を思いやる想像力豊かな作品を多く拝見することができました。近い将来、平穏な日常を取り戻す日は必ず訪れますが、それはこれまでとは異なる新しい社会のはじまりになるでしょう。どんな環境におかれても、心に芸術を宿した皆さんなら遭遇した難局を打開していけるはず。日常の小さな場面からで構いません。そういった積み上げが大切なことはこの数年間の学びの中で実感したことでしょう。全国各地で沸き起こる京都芸術大学通信教育部の卒業生・修了生らしい今後の活動を楽しみにしていますね。

飛行機では離陸より難しいといわれる着陸を、卒業・修了という大きなフライトで無事成し遂げた皆さん。次に飛び立つ空のどこかで、我々も必ず近くを飛んでいます。これまでは教職員と学生でしたが、これからは同じ探求者であり、仲間です。これからの豊かな社会のために、人類のために、ともに切磋琢磨して前に進みましょう。夢も悩みも共有しながら。

そのためにも、くれぐれも健康には気をつけて。

豊かでちょっぴり刺激的なこれからの人生を存分に謳歌されることを願っています。




通信教育部長 上田篤

※「雲母(きらら)」2021年3・4月号には、通信教育課程の教員からの「卒業生・修了生へ贈る言葉」が掲載されています。ぜひ、併せてご覧ください。