超域プログラム 制作学[Poietics]
小笠原 治 ラボ

Interdisciplinary Program: Poietics

芸術と技術工学とを融合し、より良くより美しい環境をつくりだす。

このラボは、シンギュラリティに向けたオープンイノベーションの場です。宇宙から人体まで、より良く、より美しく環境を変えるモノを制作することができる、 構想力と実践的能力を併せ持った人材を送り出します。本ラボでは、自らの制作を通じて、個人と社会がより良く生きられる世界を新たに作り出すことに貢献したい方、 そのための実践的能力を自ら身につけようとしている方の入学を期待しています。

ラボの特長

アート×テクノロジー

芸術は常に時代の技術と関わってきました。芸術大学で学ぶ利点を活かし、過去・現在のさまざなま芸術的試みを参考にしつつ、 最新の技術によってどのような着想や表現が可能になるのかを実際の制作を通じて研究します。 年12日間の対面ゼミ指導では、技術面だけでなく、デザイン面についてのアドバイスも受けられます。

10億円相当の設備、社会実装に向けた支援

本ラボはDMM.make AKIBAを拠点とします。設計から試作のすべての工程がこの場所で実現可能。教員や技術スタッフのサポートを受けつつ、そのすべての機材が自由に使えます(施設使用料に含む)。 操作に特定の知識が必要な設備は常駐スタッフがオプションで有償代行するほか、適宜開催するトレーニングを受講し、ライセンスを取得すれば自分で機器を操作することもできます。 また研究成果を社会にどのように認知してもらい、資金を集め、流通させるかという面での助言や支援も行います。

Webによる遠隔指導

学生はWeb上で月ごとに各自の研究報告を行い、それに対する相互評価と教員からの講評を受けることができます。 また、今日の芸術制作を巡る理論的な科目など、対面のゼミ以外の科目はすべて遠隔授業で履修できます。

このラボを志す人へのメッセージ

新たなテクノロジーと芸術表現を融合して、イノベーションを起こしたい。そういう思いからこのラボを作りました。

いまの大企業はイノベーションを起こして大企業になったところがほとんどです。ただ現在ではかつてのイノベーションがコモディティ化し、それを守るためのルールセットをひたすら作り続けていく情況に陥りがちです。イノベーションとはそもそも非連続なものなので、連続性の中にいる現在の大企業がイノベーションを起こすのは少し困難があります。イノベーションは大企業からのスピンアウト組や外部から生まれると考えています。

小笠原ラボでは、様々な技術者、研究者による最先端のアイデア・技術のレクチャーと、学生自身のアイデアとの掛け合わせにより、新たなイノベーションを導きだします。ラボのスタッフはあなたのデザイン的、技術的な成長を促します。各種工作機械や、量産試作の開発・検証に必要な最新の設備を導入した、他にはあまりない総合的な制作環境の中で、製品の開発はもちろん、各種認証試験や耐衝撃試験など、開発から小ロット量産までの工程をトータルで行えます。さらに、作ったモノを世界の中でどのように流通させるかという点についての助言も得られます。

たとえば、からだの微細な動きを察知してやさしく介助してくれる道具。天空の運行にやわらかく応答するインテリア。自然と交わる活動をより楽しく促してくれる乗物。そうした、ひとが暮らしを共にするモノを実際に制作し、日々の生活から、福祉や教育の現場まで、世界中の人々の生活や感情を本当の意味で豊かにしたい方は、是非このラボの一員となって、自分の可能性を探ってください。

DMM.make AKIBAは、ハードウェア開発に必要な最新の機材を取り揃えた「DMM.make AKIBA Studio」、シェアオフィスやイベントスペースなどビジネスの拠点として利用できる「DMM.makeAKIBA Base」、ハードウェア開発のトータルコンサルティングを行なう「DMM.makeAKIBA Hub」で構成された、ハードウェア開発をトータルでサポートする総合型のモノづくり施設。

DMM.make AKIBA Studio
CNC等の各種工作機械や、チップマウンターをはじめとした部品基盤の実装が可能な設備から、量産試作の開発・検証に必要な最新の設備を導入した、他に類を見ない総合開発施設。製品の開発はもちろん、各種認証試験や耐衝撃試験など、開発から小ロット量産までの工程をトータルで行なうことが可能。
※施設使用料として年間45万円がかかります。

■ゲスト講師
(予定)

家入 一真

稲見 昌彦

落合 陽一

片桐 孝憲

孫 泰蔵

スプツニ子!

田中 邦裕
家入一真(Campfire社長)、稲見昌彦(東京大学教授)、落合陽一(メディアアーティスト/筑波大学助教)、片桐孝憲(DMM.com代表取締役社長)、亀山敬司(DMM会長)、 孫泰蔵(ミスルトウ代表)、スプツニ子!(メディアアーティスト/MITメディア・ラボ助教)、田中邦裕(さくらインターネット代表取締役社長)

学びのすすめ方1年次

技術やデザインを学ぶだけでなく、いかに具体的な研究成果を社会に還元するか考察する

科目ピックアップ

超域制作学演習Ⅱ(スクーリング、スクーリング研究制作科目)

作品をプロトタイピングするにあたり、必要な項目をすべて身につけるための学習を行い、デザイン・機構設計・電子回路設計・ソフトウェアの各分野を学習し、自主制作でプロトタイプを制作します。

超域制作学特論Ⅲ-1

インタラクティブアート、Virtual Reality、Mixed Reality、ロボティクス・サイバネティクスといった先端技術のサーベイを通じて、多様化する表現方法の開発手法や、コンテンツとするための企画手法等を議論し、情報源の要約能力を養います。

学びのすすめ方2年次

新たな知見や技術をどのように製品化し、
あるいは社会的インフラに反映していくのかを追求する

科目ピックアップ

超域制作学研究Ⅱ(スクーリング、スクーリング研究制作科目)

藝術知識と技術知見を交わらせ、新たなプロダクトとサービスを社会実装するための研究に取り組み、修了にむけて、新たなプロダクトとサービスの立ち上げを行います。

年間のスケジュールモデル

小笠原ラボは全授業を[東京:秋葉原(DMM.make AKIBA)]で開講。年12日間の対面授業のほか、Web上の指導を月々に実施します。また、学生は毎日でも施設に通い、自由に研究や制作をすすめ、施設内のさまざまな人と交流を広げられます。対面授業では技術やデザインを学ぶだけでなく、いかに具体的な研究成果を社会に還元していくのか、研究の結果得られた新たな知見や技術をどのように製品化し、あるいは社会的インフラに反映していくのかを追究します。

※DMM.make AKIBAにはFreeAdress型のオフィススペースや個室型のオフィススペースがあり、ハードウェアスタートアップを中心とした会員のコミュニティとしても機能しており、ビジネス拠点として利用可能。

年間のスケジュールモデル

スクーリングは各年次毎に、年間を通して週末(土・日)を中心に開講しています。 詳しい日程は2018年12月下旬発行予定の『大学院スクーリング日程2019』でご確認ください。

   

学生紹介

中井 裕介千葉県 35歳 大学院2年次

本ラボに進学した理由 、学びの目標は?

商品企画の仕事に携わっており、「自分のアイディアを世に送りだす」という夢をひとまず叶え、次のステップアップを模索していたときに本ラボの開設を知りました。入学した今は、「ITやIoTを活用して、ひとの生活を楽に、楽しくする」という大テーマのもと、具体的にどんな研究・制作に取り組んでいくかをラボのメンバーとディスカッションしています。まったく未知の環境に飛びこんで学びをスタートしたことを機に、これからの研究・制作を通して自身の人脈や知見を拡大し、新たな領域にチャレンジできればと考えています。

学びによる気づき、得られたことなどは?

学びはじめたばかりで本格的なやりがいを感じるまでに至っていませんが、人生で初めて専攻した「芸術環境」の科目でレポートを提出し、十数年ぶりの達成感を味わえました。ラボでの取り組みもまだ模索段階ではありますが、普段の生活では交流することのない、異業種の方々とコラボレーションできるのは貴重な体験。議論を通して、これまでの自分にはなかった発想や意見にふれ、大いに刺激を受けています。仕事との両立を図る工夫としては、好きなタイミングで受講できる通信制のスタイルを活かし、ある程度長期的にスケジュールを組み、ToDo管理をしています。

池澤 彩野花東京都 27歳 大学院2年次

本ラボに進学した理由 、学びの目標は?

これまでソフトウェアやハードウェアのエンジニアリングおよびデザインについて幅広く学んできており、それらの知識を深められそうなカリキュラムに魅力を感じました。小笠原先生が「この2年間は長いハッカソンのようなもの」と仰るように、ラボ生みんなで、現代に即したプロダクトをつくりあげることがこのラボの目標。現在は、フィールドワークや調査結果を踏まえ、全員でつくりたいプロダクトについてのアイディアを練っているところです。本ラボでの授業を通して、いまの仕事に役立つことを学び、仕事に生かしていきたいと考えています。

学びによる気づき、得られたことなどは?

スクーリングでは、IoT製品やWebサービスのプロフェッショナルから直接教えを受け、長く現場にいないと分からない、細かな知見まで学ぶことができます。また、専攻共通科目では、芸大ならではの美術に関する課題が出るので、それらを通して美術の基礎的な知識を習得。こうした知識も、ラボでプロダクトやサービスをつくる上で生きてくるはず、と今からわくわくしています。貴重な学びを最大限に吸収できるよう、前日に付け焼き刃で課題をこなすのではなく、少し前から関連書籍を読んだり、インターネットで調べたり、余裕をもって対処できるよう心がけています。

DMM.make AKIBA施設使用について

小笠原治ラボではDMM.make AKIBAの施設使用料として、以下の費用がかかります。

■施設使用料(BasePlus会員プラン*+機材利用料) 年間450,000円(税込み)※本ラボ生向けの特別価格

※DMM.make AKIBAのStudio(10F)とBase(12F)が使用できるプランです。

※上記金額には通常発生する初期費用60,000円、月額費用30,000円、各種機材利用料、テックサポート料、ライセンストレーニング料がすべて含まれています。

※一部例外機材の利用、制限を越えた機材の利用、常駐スタッフによるオプションでの有償代行、ロッカーの利用等については別途費用がかかります。

■DMM.make AKIBA 公式サイトCMギャラリー

資料請求 あたらしいパンフレットができました。

芸術×大学院×通信 京都造形芸術大学通信制大学院 入学説明会