学際デザイン研究領域
学際デザイン研究

Interdisciplinary Design Studies Field

あらゆる社会人に、探究と創造を。通学0日、ネットだけで学べる大学院。

「旧きを知る文化・伝統の探究力」と、「現在~未来を構想するデザイン思考の創造力」を両軸に、地域や社会の課題を解決し、創造的に働きかけられる人材を育成します。本学独自の学習用webサイトやクローズドなSNSなどを活用し、教員や院生同士の活発なやりとりを実現。オンライン学習環境だからこそ実現できる細やかなフィードバックにより、習熟度を効果的に高められる学びを提供します。

本領域の特長

日本初、完全オンラインの芸術修士課程(MFA)

オンラインならではの双方向学習

学び合いを高める徹底したグループワーク

学びの目標

本領域は「デザイン思考による創造」と「伝統文化の探究」を両軸として、暮らしや社会の課題に対し学際的に探究するコースです。グループワークと個人ワークを行き来させながらテーマを精査し、研究に取り組んでいきます。グループワークの中で、各自が物事の本質をつかみ、それを的確かつ魅力的にするための問いを見つけ、解決しようと実践したり、実践の支援をすること、を体得していきます。生活の中から課題を見つけ、答えを導き出し、活動する実践者の輩出を標榜しています。

教員紹介

早川 克美

武蔵野美術大学造形学部卒業。
東京大学大学院学際情報学府 修了(学際情報学)。
GKインダストリアルデザイン研究所を経て独立。2012年より本学に勤務。著書に『デザインへのまなざし~豊かに生きるための思考術』(藝術学舎、2013)。主な受賞にグッドデザイン賞、サインデザイン賞、JCDデザインアワード審査委員特別賞など。

学びの流れ

基本的な学びのスタイルは「動画講義」「個人ワークまたはグループワーク」「グループディスカッション」「レポート作成」です。対話・相互批評を重視し、「わかちもたれる知」をつくりあげていきます。集中~収集~拡散~俯瞰~集約という意識・思考の変化や、相手の立場をイメージしながらの平等な議論展開が、学習者の感性を刺激します。

※グループワークは、発言数の公平と、思考の外部化・視覚化に有効なテキストベースで実施します。
(写真左)学際デザイン特論I-1 動画講義、(写真右)Workplace PC画面より

学習共同体として、教員や同級生たちと「ともに学ぶ」

本学独自の学習用webサイト「airU(エアー・ユー)」や、クローズドなSNS「Workplace by Facebook」を活用し、従来の通信教育のイメージをくつがえす双方向学習を実現。
また、学生主体の情報交換や学び合いの場もあり、そ の自由で刺激的な交流が、さらに学習の場を活性化させます。

カリキュラム

カリキュラムを構成するのは、3つの科目群。本領域の軸となる「旧きを知る文化・伝統の探究力」と「現在~未来を構想するデザイン思考」の両面からアプローチします。まず、分野特論科目で概論と調査法の知識を深め、演習科目で実践力を培います。そして、両方の学びを踏まえ、研究科目では自ら具体的な問いを立て、創造的に問題解決をはかる思考プロセスを実践し、価値の可視化をはかります。

まなざしと
方法論を学ぶ

分野特論
デザイン概念研究 デザインという概念の変遷を、社会とデザインの関わりや、デザインの歴史からひもとく。また、さまざまなデザイン思考について、その成立の背景およびプロセスを探る。
デザイン調査法 調査法を多面的に取り扱い、研究の基礎として位置づける。 具体的な質的調査法・地域デザイン調査法の手法について、課題による実践を通して学ぶ。
伝統文化研究 伝統文化の定義や日本文化の大きな流れを知るとともに、形式分析や文化的分析など、ものごとのとらえ方について学ぶ。
伝統文化調査法 論文の構造をはじめ、文献のリサーチ方法や図書館の利用法、論文の分析方法について学び、今後の研究の基礎とする。
実践的な
力を身につける

演習
デザイン思考・実践A 個人のビジョンを具体化するプロセスを、デザイン思考によって 実践。実現したい世界を形にするための、ビジュアル思考・プロトタイピング技法を学ぶ。
デザイン思考・実践B 協働による課題解決のプロセスを、グループワークからデザイン思 考によって実践。社会や地域の課題を提案するための力を養う。
伝統文化・実践A 「歴史的景観」や「聖地巡礼(ツーリズム)」を題材に、伝統文化に基づく文化資産を個人でリサーチ。それらを継続・発展させるための思考や議論を行う。
伝統文化・実践B 「職人技術の継承」「墓・葬送儀礼」を題材に、伝統文化に基づく文化資産をグループワークでリサーチ。それらを継続・発展させるための思考や議論を行う。
創造的提案
としての最終成果

研究
「新しい価値を創造する(早川克美ゼミ)」「歴史ある対象を今に活かす(野村朋弘ゼミ)」の方向性からいずれかを選び、 グループワークで課題を設定。解決へのプロセスを実践することで、価値の可視化を図る。

年間のスケジュールモデル

年間のスケジュールモデル
■教員 早川克美野村朋弘

出願や学習内容についてのQ&A

Q1:芸術系大学出身ではないのですが、入学できますか?

同分野の学科・専攻の卒業が出願資格というわけではありません。本学の判断基準において選考を行いますので、研究計画・ポートフォリオ等で現在のご自身の力を存分に見せてください。

Q2:本領域の研究と関連した論文や会社の研究業績がない場合はどうしたらいいですか?

これまでの活動、研究の内容がわかる資料をPDFで参考資料として提出の上、それらと大学院で計画している研究内容との関係性を「これまでの代表的な研究業績」として1200字程度で記してください

Q3:修士研究はグループワークなのに研究計画書はどう書けばいいのか?

本領域は、社会や地域に対する疑問や問題提起に基づいて、入念な調査と創造的に働きかけることのできる実践的な提案研究を標榜しています。そのため、修士研究は、グループワークで議論し課題を設定、解決のプロセスを実践し、新たな価値の可視化を提示することを最終成果としています。出願書類の研究計画では、個人・グループの区別にとらわれず、ご自身の問題意識に基づく内容をまとめてください。ただ、グループ内の議論では、ご自身の研究対象そのものが扱われない可能性 はあります。それは予めご了承ください。グループワークで採用できなかった個人のテーマは、院のカリキュラムと併行して各自で取り組まれたらと思います。

Q4:業績に関わる参考資料とは何か?

これまでの代表的な研究業績(著書・論文・レポート・作品)をPDFファイルにまとめてご提出ください。容量は20MB以内とします。著書・論文であれば抄録、レポートは現物、作品は図録といったように適宜選択してください。

Q5:どんなことが学べますか?

学際デザイン研究領域のカリキュラムは大きく3つの科目群から構成されています。一つは、伝統的な生活文化の調査研究方法を学ぶ講義および演習科目。2つ目に、デザイン思考の理解とデザイン調査分析方法を学ぶ講義および演習科目。そして3つ目に、それらをふまえて、自ら具体的な問いを立て、創造的に問題解決を図る思考プロセスを実践する研究指導科目です。本領域で取り扱うデザイン思考は、昨今話題になっているデザイン思考をベースとしながら、過去をさかのぼって調査探究する視点を加えた内容となっています。

Q6:デザイン思考の方法が学べますか?

デザイン思考のプロセスを活用し、基本的な課題の発見方法を提示しますが、方法を学んだからといってすぐに課題が発見できるというものではありません。実際には、学んだ方法を応用・活用して課題を発見するのは学生の方の探究にかかっています。授業では、ケーススタディを実践することで自分の中に考え方が埋め込まれるような、経験値の蓄積を目指しています。

オンライン入学説明会アーカイブ配信動画

2022年度 領域全体説明会(LIVE配信)は説明会ページにて詳細・お申込ください。

学生紹介

2021年度 入学者数54名(出願者193名)

村井 裕一郎愛知県 42歳 大学院2年次

本領域に進学した理由、学びの目標は?

種麹メーカー29代当主という仕事柄、「伝統」の可能性を活かす新たな発想とアプローチを求めて進学しました。現在は、群馬県太田市の風土記を作成しています。単に歴史を調べるのではなく、外国人との共生、女性活躍、人口流出など、将来へ向けた現代の課題解決に結びつく視点として、過去の経緯を理解し尊重する大切さを発見。また、そうした課題の定義と解決には「デザイン思考」のアプローチが重要である、と日々の研究で実感しています。これまでにない価値を社会に提案し、仕組みとしてつくりあげる力を身につけることが、学びの大きな目標です。

学びによる気づき、得られたことなどは?

デザイン思考のデの字も分からず入学したので、すべてが学び。「自分が何を問いとするか」という、世の中に対する主体性を徹底的に問われることで、日常生活においても、自身の思考や感情について敏感になりました。世の中の見え方、解像度が上がったような感覚です。また、さまざまなバックボーンを持つ学友とのディスカッションも刺激的。自分だけでなく、相手の課題に対しても真剣に向き合い、フィードバックしあう毎日は、互いに成長する実感とやりがいにあふれています。「古くして新しきものが繁栄する」という家訓どおり、「伝統」と「デザイン」両軸の学びを活かし、発酵食品の新しい可能性を生みたいです。

渡部 玲東京都 39歳 大学院1年次

本領域に進学した理由、学びの目標は?

音楽番組やバラエティーなどエンターテインメント番組を中心に制作してきました。いま、メディア環境は大きく変化し、テレビもその価値について様々な議論が行われていますが、テレビをとりまく今の状況は決して外的要因だけでなく、長年の業界の構造的なものも大きく影響しているように感じます。多くの企業がユーザー中心の価値創造にシフトするなか、テレビも「視聴者にどのような新しい価値を創造できるのか」、「社会にテレビをどうデザインするか」を早急に考えていかなければなりません。そこにはデザイン思考の視点が必要と感じ、進学しました。

学びによる気づき、得られたことなどは?

「デザイン」と「伝統」。一見、相反するこの2つが頭の中で絶妙に絡み合って化学反応を起こします。伝統は時代の中で創意工夫をしながら継承され、デザインは過去を知らなければ新しいものは創造できません。それぞれの授業での気づきがクロスして結びつく瞬間は刺激的です。そして何より授業を通じて問われるのは、自分自身。教科書やレビューなど外から答えを探すのではなく、自分はどう思うのか。どうしたいのか。常に自分の中から生み出すことが求められます。また、それぞれの第一線で活躍する社会人が同期ということで刺激的な毎日です。同期チャットやオンライン交流の場を立ち上げて親睦を深め、切磋琢磨しています。

資料請求 あたらしいパンフレットができました。

芸術×大学院×通信 京都芸術大学通信制大学院 入学説明会