環境デザイン領域
建築デザイン

Environmental Design Field

一流の現場に立ち、実践を身につける。

日本の大学で不足しがちな「実務教育」に力点を置き、働きながら学び、学位が取れるプログラムを実施。気鋭の現役建築家が率いるスタジオに所属し、スタジオ独自のプログラムを通して、建築設計の思想と実践を追究します。時が過ぎても変わらない建築設計の本質を探究しつつ、プロをめざす人たちに、具体的な実務への入り口をつくります。

分野の特長

3名の現役建築家×少人数スタジオ制

「現代建築設計」「木造住宅実務設計」の2つの研究対象を設定し、岸和郎(現代建築設計:京都)、堀部安嗣(木造住宅実務設計:東京)、横内敏人(木造住宅実務設計:京都)の3スタジオを配置。現役建築家が主催する3つのスタジオから1つを選択、入学時から修了まで一貫した研究指導を受け、ここでしか得られない建築設計における思想やノウハウを学びます。

実務経験2年間に相当する一級建築士免許の登録要件を満たせる

本大学院では、一級建築士試験に既に合格済みの方や、実務経験を積む過程で一級建築士試験の受験を計画している方が、対象分野にて指定科目30単位以上(修了要件での必修科目以外の16単位を含む)を修得することで、一級建築士免許登録要件の一部である、2年間の実務経験を充足することができます。なお、一級建築士を受験するためには「国土交通大臣の定める建築に関する科目(指定科目)」を修めて大学(学部)を卒業することが必要とされます(平成30年12月14日公布の「建築士法の一部を改正する法律」により、卒業年の試験から受験が可能になります)。本大学院を修了するだけでは一級建築士の受験資格を取得することはできません。例えば本学通信教育部建築デザインコース(学部)を卒業後、一級建築士試験を受験合格することと、本大学院に入学し指定科目を修得することで実務経験の要件を満たすことにより、免許登録要件を満たすことができます。

学びのすすめ方1年次

プランニングの基礎をじっくり修得。住宅設計に何が必要かを考える。

環境デザイン演習(建築デザイン)
(スクーリング科目、スクーリング研究制作科目)

具体的な条件設定に基づいた建築の設計を通じて、改築、増築、建て替えについてのプランニングを徹底して行い、設計の考え方、何を手がかりにそれをすすめるかについて学びます。クライアントから提示される要求を真摯に受け止めることからはじめ、建築設計に何が大切かを議論・考察していきます。「環境デザインIV‒3・IV‒4」では、建築現場や建築物の具体例を実地で見学します。

環境デザイン特論Ⅲ-1、2
(テキスト科目)

「プロジェクト研究」「工法・素材研究」について、それぞれ基礎的資料収集・調査、あるいは教材の精読、および整理・分析を行います。それらを通して建築設計業務に関するインターンシップに関連する知識を身につけることを目的とします。さらには、修了制作のテーマを抽出するための基礎知識や観察力を獲得し、自身の設計を客観的に位置づけることのできる判断力を養います。

学びのすすめ方2年次

第一線の建築家が指導するスタジオで生きたノウハウを学ぶ。

環境デザイン研究(建築デザイン)
(スクーリング科目、スクーリング研究制作科目)

敷地と建て主を実際に設定し、現実的制約条件の中で基本設計から実施設計までの作業を行います。修了制作では人の活動を取り巻く環境に対する疑問や問題提起を持ち、明確なコンセプトに基づいた住空間の提案をするとともに2年間の集大成として設定した研究テーマについての考察を行います。

年間のスケジュールモデル

年間のスケジュールモデル

スクーリングは各年次毎に、年間を通して週末(土・日)を中心に開講しています。

■スクーリング日程 大学院スクーリング日程2018
※『大学院スクーリング日程2020』は2020年1月に公開予定です。

すべての教員が第一線の現役建築家。
所属スタジオごとに独自のプログラムを通して
建築設計の思想と実践を追究します。

建築デザイン分野では、「現代建築設計」「木造住宅実務設計」の2つの研究対象を設定し、岸和郎(現代建築設計:京都)、堀部安嗣(木造住宅実務設計:東京)、横内敏人(木造住宅実務設計:京都)の3スタジオを配置しています。出願時に3つのスタジオから1つを選択し、入学時から修了まで一貫した研究指導を受け、ここでしか得られない建築設計における思想やノウハウを学びます。

研究対象 スタジオ名称
現代建築設計 岸和郎スタジオ(京都)
木造住宅実務設計 堀部安嗣スタジオ(東京)
横内敏人スタジオ(京都)
■教員 横内 敏人(教授)堀部 安嗣(教授)岸 和郎(教授)

学生紹介

横井 夏香42歳 愛知県 大学院2年次

インテリアデザインの仕事をするうえで、内装と切り離せない建築について、いちから学ぼうと一念発起。「教わりたい」と思う先生方が揃っている、この大学院を選びました。ゼミを通して実務的な住宅設計に取り組むなかで、それまで感覚的だった建築の捉え方が変化。また、とことんプランを突き詰め、その方法を惜しみなく教えてくださる先生方の姿勢に、深い感銘を受けました。「時間をかければ、それだけの成果がある」と気づき、つねに「もっとできるのでは?」と自問自答するようになりました。子育てと仕事に加え、学びにも時間をかけるのは難しい。けれど、納得できるプランをつくれたときの達成感は格別です。今後は、本業のインテリアデザインでも、プランから提案していきたい。めざす空間の答えを自分で導き出せるよう、表層だけではない、厚みのある仕事をしていきたいです。

修了制作 作品ギャラリー

森下 清恵43歳 埼玉県 2018年度修了(堀部スタジオ)

[修了作品について]大谷石の量感と質感を表現するため、石粉粘土に土と顔料を練り込んで模型を作成。薄く板状に成形するのが難しく、自室の一部に簡易的な乾燥室をつくり、布団乾燥機で乾かすなど、試行錯誤しながら作業しました。

[成果、そして、これから]2級建築士の受験、コンペ、インターン、日々の課題、修了制作、と息をつく間もありませんでしたが、「手を動かした時間が力となり、積み重なる」実感を得られました。経験豊かで人間力あふれるクラスメイトが、何よりの励み、刺激となりました。


鑁阿寺 門前通のオーベルジュ
―地方都市 中心市街地の修景―

川端 順也45歳 広島県 2018年度修了(堀部スタジオ)

[修了研究・制作について]土砂災害に見舞われた広島県で山を削り、街をつくりつづけることに疑問を持ち、「人の生活と自然環境との距離感」について今一度、建築的なアプローチで新たに提案しようと制作。等高線にあわせて長屋を配置し、自然に少し戻す再開発を計画しました。

[学びの振り返り]構造、温熱を中心に実務を重ねるなかで、陳腐化していく街の景観に悩み、進学を決意。中庸点を探しつづけましたが、妥協を重ねるのではなく、突き詰めていく先にこそ求める答えがあると学べました。とても充実した2年間でした。


段々畑の長屋
―ニュータウンの再生―

小島 健治47歳 福岡県 2018年度修了(横内スタジオ)

[修了作品について]めざしたのは、大きな屋根に包まれた空間をつくりだすこと。その空間を、見る人にどう説明しようかと考え、先生に相談したところ、「1/30 模型を中央部分で半分に割って表現してみては」と助言が。そこが工夫のポイントになりました。

[成果、そして、これから]しっかりした考えに基づく木造建築を学びたかった私にとって、大学院での学びはとても大きいものとなりました。実際に、現在の仕事においても、先生方から学んだ「イズム」が、私の施主たちに伝わっていると実感します。


ゆふの農家レストランとゲストルーム
―伝統的フォルムを現在の建築に取り入れる研究―

後藤 潤25歳 京都府 2018年度修了(横内スタジオ)

[修了作品について]1000万円という誰もが無理せず手に入れられる予算の中で、落ち着いた佇まいで豊かな内部空間を作るということを達成するために、住宅において本当に必要なことを見極め、無駄なことを削ぎ落とすことで本質的な美しさを求めました。

[学びの振り返り]奇抜なことや形が評価されがちな建築業界において、外観は地味でも確かな骨格を持ち、奥深い豊かさや普遍的な美しさを持った建築があることを学び、簡単な道ではないが、信念を持ってやり続ける勇気をいただけました。


兄の家
―地方都市においてローコスト住宅を建てるための手法の研究―

資料請求 あたらしいパンフレットができました。

芸術×大学院×通信 京都造形芸術大学通信制大学院 入学説明会