DOUBLE ANNUAL 2026 「遠くへ旅する者は多くの物語を語ることができる? / Long Ways, Long Lies?」
2026年2月21日(土)〜3月1日(日) 10:00〜18:00 休館日:2月24日 国立新美術館3階展示室3A 主催:京都芸術大学 協力:東北芸術工科大学
DOUBLE ANNUAL 2026 「遠くへ旅する者は多くの物語を語ることができる? / Long Ways, Long Lies?」
2026年2月21日(土)〜3月1日(日) 10:00〜18:00 休館日:2月24日 国立新美術館3階展示室3A 主催:京都芸術大学 協力:東北芸術工科大学
DOUBLE ANNUAL 2026 「遠くへ旅する者は多くの物語を語ることができる? / Long Ways, Long Lies?」によせて

DOUBLE ANNUALとは、京都芸術大学と東北芸術工科大学の学生から選抜された作品を紹介する展覧会になります。両大学の学部生および大学院生を対象に、国立新美術館での展示企画案の募集を行い、本年度は64組73名の応募がありました。その中から、両大学のディレクターによる審査を経て11名(組)が選出されました。全体として、このプロジェクトは「アートに何ができるのか?」という問いを実践的に探究する教育プログラムであり、学生たちは、現役のキュレーター(京都芸術大学・堤拓也氏、東北芸術工科大学・慶野結香氏)からの助言を受けながら、作品制作と展示構想を練り上げ、また展示全体の構築に関わるアート・プラクティショナーたちと協働していきます。

展覧会タイトルである「遠くへ旅する者は多くの物語を語ることができる? / Long Ways, Long Lies?」は、本展の方向性を示すテーマでもあります。この言葉は、ベルギー(オランダ語圏のフランデレン地方)のことわざ「Wie verre reizen doet, kan veel verhalen」を疑問形にし、問いを投げかけるものです。オランダ語圏のベルギーでは、16-17世紀から貿易や航海を通じてはるか彼方の世界各地と接触してきました。そのため、旅は学びと語りの源であるという価値観が根付いています。おそらく人々がこのような言い回しを始め、世代を超える中でことわざとして定着したのでしょう。一方、このことわざを英訳しようとすると「Long Ways, Long Lies(長い旅には、長い嘘がつきもの)」というアイロニカルな表現にたどり着きます。確かに遠くへ旅をした人ほど、語る物語にも尾ひれがつき、真偽のほどは分からなくなりそうです。考えてみれば、アートのような創造的活動も、我々を知らなかった世界へ連れ出してくれるものでありながら、様々な主客体の「旅」と「語り」のあいだに生まれる真実と誇張のズレや戯れを、世界に放つ行為なのかもしれません。

現在、京都や山形で学び、創作活動を行っている学生それぞれにも、育った場所から離れてここにいる意味や、たとえ地元だったとしても、ここに至るまでの長い旅路があるのではないでしょうか。それぞれの視点を通して、「アート」という広義の概念が現代社会や世界の諸相をいかに観察し、それに自らの身体を通して関与できるのかを考えます。そして、両大学の中間地点にあたる国立新美術館という場で、それらの思考をどのように可視化・伝達できるかを探ります。グローバルな状況を踏まえつつ、作家たちは自らの日常に起こる出来事を出発点に、個々の視点から現実と向き合い、その実感を世界へ伝えようとしています。

この約1年にわたるプロジェクトの目的は、将来アーティストとして活動を続けたい、あるいは何らかのかたちで芸術に関わり続けたいと考える学生たちにとっての「実践の場」を提供することです。参加する学生たちは、様々な仲間との出会いによって、それぞれの作品やプロジェクトを進めていく一種の旅のようなものを体験しています。そしておそらく、その旅はこの展覧会が終了した後も続いていくことでしょう。

ディレクター 堤拓也・慶野結香

アーカイブ -ARCHIVE-

DOUBLE ANNUAL 2026プレビュー展(京都芸術大学・東北芸術工科大学)

京都芸術大学:https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/1454

瓜生通信

東北芸術工科大学:https://www.tuad.ac.jp/gg/report/14986/

東北芸術工科大学GG

DOUBLE ANNUAL 2025本展(東京・国立新美術館)

2025年2月22日から3月2日まで、学生選抜展DOUBLE ANNUAL 2025「アニュラスのじゃぶじゃぶ池/omnium-gatherum」が国立新美術館で開催され、6,000名を超える方々にお越しいただきました。瓜生通信にて、合計10組のアーティストの作品紹介、そして展覧会のレビュー記事をお届けいたします。

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瓜生通信

DOUBLE ANNUAL 2025プレビュー展(京都芸術大学・東北芸術工科大学)

2024年12月、両大学で開催されたプレビュー展(中間発表展)。ディレクター陣とゲストによる講評会が開催されました。両大学の展覧会のレビュー記事をお届けします。プレビュー展を踏まえ、国立新美術館での本展をご覧いただくと作家の軌跡や成長が感じられます。

京都芸術大学:https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/1334

瓜生通信

東北芸術工科大学:https://www.tuad.ac.jp/gg/report/12814/

東北芸術工科大学GG

DOUBLE ANNUAL 2024 瓢箪から駒 ―ちぐはぐさの創造性2024年2月24日(土)- 3月3日(日)

DOUBLE ANNUAL 2024

DOUBLE ANNUAL 2023「反応微熱―これからを生きるちから―」2023年2月25日(土)- 3月5日(日)

DOUBLE ANNUAL 2023

アクセス

国立新美術館

〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
TEL:03 6812 9921 (会期中のみ)

東京メトロ千代田線乃木坂駅 青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分
都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分

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