
デザイン科 - 空間演出デザインコース
小野寺 実紀【コース奨励賞】
彩食日和 - Coloring your daily life with flavors from Kyoto -
いつもの食事をもっと豊かに、もっとヘルシーにしたいと感じることはありませんか。
生活に欠かせない「食」は、私たちの健康だけでなく地球の環境や地域の文化にも大きな影響を与えるものです。
持続可能な暮らしが求められ、食の重要性が見直されつつあるなかで世界的に “菜食” が注目されています。
ただ、国内では「なんか特別なもの」「難しくて大変そう」「味気ないのかな」と感じている人が少なくありません。
しかし、菜食は決して特別でも難しいものでもなく、身近な食材や地域の旬の食材を活かし柔軟な発想をプラスすることで、驚くほどおいしく、多様でたのしいものになります。
特に私が暮らす京都には、精進料理やおばんざい、菜食と親和性の高い伝統食材といった豊富な食文化があり、
菜食との相性が抜群なのです。
私自身がゆるりと続けている菜食生活を振り返ってみても、
食への想いはずっとふくらみ続けて多様な食文化に触れる機会が増えました。
新しい食との出会いにわくわくし、旬の食材で作る料理の美味しさに感動したりと
生活に豊かな “彩り” をもたらしてくれています。
そうした背景から、「日々を彩る菜食の魅力を京都から届ける」をテーマにプロジェクトがスタートしました。
菜食のいろはや京都の伝統食材・レシピをまとめたガイドブック、菜食を作って味わうワークショップ、
SNSでのレシピや食材情報の発信、手軽に試せる食品プロダクトと生活を彩るグッズと、
多角的にアプローチすることで気軽で自由で新しい “彩食” のカタチを提案します。
いつものメニューに植物性の食材を増やしてみるといった、
一食、一品からカジュアルに彩食を取り入れ、
持続可能な社会や食料生産に貢献しながらも地域の食を楽しみ、味わうアクションを広めます。
instagram| @saishoku_diary