グラフィックデザインコース 下村 麻美
ゼロビレッジの風太とあっちこっちにいる神々
手描きとAIで創作した、変化する地球環境と人間、神々の関係を描いた冒険物語
アニメーション/ 17分。本 /四六判 150ページ。
現代の社会背景を舞台にしたオリジナルの古典的冒険物語を創作しました。約4万5千文字の小説の内容は以下のテーマで構成されています。
【物語のテーマ】
・止められない地球環境の変化と生き物の攻防
・人間だけでない生き物たちの多様性と視点
・立場によって異なる判定できない善悪
・日本人の自然の神々への潜在的な信仰心
【ビジュアル表現】
最初にオリジナルのイラストレーションを0.03ミリの手描きのペン画で創作。着色はオリジナルのイラストレーションのアウトラインを基にAIで着色している。書籍のなかのペン画はオリジナルのイラストを残したままそれを拡張する形でAIで書き足しをしているものがある。
【AIの抱える問題点をクリアしたAIの活用】
・インターネット上の情報を学習→クリエイターの創作物を1:1で学習
・著作権のグレーゾーンに抵触→色塗りや拡張など答えが単一なものに使用する
・クリエイターからの悪い印象→クリエイターの作業量の圧倒的な手助け
物語のテーマに古典的冒険小説のセオリーにのっとりながら「生き物の多様性」「自然の神々への潜在的信仰」「地球環境の変化」を入れ込みました。
制作上、一番気をつけたのはAIの使用はあくまでも自分で描いたイラストを基に制作することでした。
AIのかかえる問題点と、それでも利用することでクリエイターの手助けになることを整理しました。
物語の読者層は主人公と同じ自分のアイデンティティーを探している真っ最中の冒険好きな年代をコアにしましたが、問題意識を持つ広い層にも関心を持ってもらえることを前提にしています。
主人公は生き物すべての心が感じ取れる13歳の少年と数千年も生きている不死身の少年です。手描きタッチを維持したままAIで着色しています。
二人の少年が出会う価値観が違うさまざまな生き物たちです。手描きタッチを維持したままAIで着色しています。
書籍の装丁は合皮を使用、小口の三方金はアクリルガッシュで手作りの豪華本を2冊作りました。本文は業者にお願いして150頁四六判で印刷しました。
オリジナルのイラストのタッチを学習したAIが拡張してイラストを付け足します。
主人公もオリジナルのアウトラインを保ったままAIで着色しています。
左が0.03のペンで描いたオリジナルのイラスト、右がアウトラインを維持したままAIで着色したイラストです。
キャラクターの回転(風太)。2次元の3面図をrunway-gen3に読み込ませて生成しました。
キャラクターの回転(あさひ)、2次元の3面図をrunway-gen3に読み込ませて生成しました。
「ゼロビレッジの風太とあっちこっちにいる神々」ダイジェスト版(5分)。本編は17分の尺。ダイジェスト版は本編から5分をピックアップしてまとめました。最後に本編約4万5千文字をAIに読み込ませ歌詞を生成したテーマ曲がエンディングになっています。右に17分の本編へのQRコードを入れたので気になる方はぜひ17分の本編をご覧ください。
下村 麻美
グラフィックデザインコース
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