
都市でも地方でも急速な変化が進む葬送儀礼について、
葬儀の担い手の葬式組の変化とこれからの方向を、
少子高齢化が進む鳥取県日野郡日野町下榎一区集落の葬式組の事例を中心にして研究をした。
鳥取県西部山間地域で継承されていた葬儀は、
現在では葬祭業者に依頼する家が多く形式も家族葬が多くなっている。
葬儀の担い手である葬式組が地域の葬儀でどの様な役目を果たし、
どのような経過を経て現在があるのか集落の葬式組の事例を中心に研究した。
この研究は、昭和後期から令和の現在までの葬儀と葬式組の変化、現状について、
昭和後期の葬儀と葬式組、平成期の葬儀と葬式組、地域社会と葬儀の変化について、
調査、研究をした。
研究の内容として、葬式組の地割、地域の少子高齢化、葬送業者の進出、集落住民の現況について、
『日野郡史』、『日野町誌』地域住民、近隣町村の住民からの聞き取り、
自身の葬式組メンバーとして経験、行動したことなどにより纏めた。
参考文献として、新谷尚紀著『葬式は誰がするのか 葬儀の変遷史』、
森 謙二著『墓と葬送の社会史』、
国立歴史民俗博物館編『死・葬送・墓制資料集成』などを参考にした。