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デザイン科 - グラフィックデザインコース

山﨑麻衣子

Sharing Sense ー 感覚コミュニケーション

ミクストメディア

音楽は私の日常に欠かせないものです。楽しい気分になったり、奮い立たされることがあったり、日常の場面ごとの切り替えスイッチのように作用しています。音楽を聴くことは個人的な活動ですが、音楽を聴いた感覚を他者と共有することができれば、自分と他者とをつなぐコミュニケーションツールにもなり得るのではないかと考えました。音楽を聴いてワクワクする感覚、踊り出したくなるような感覚を視覚化し、自らの感覚を他者へ伝える感覚コミュニケーションを試みました。

作品では、音楽を聴いて楽しくなる一連の感覚とその感覚が色や形によって視覚化されていくプロセスを映像で表現しています。私の脳内で行われている、音が色や形へ変換していく流れをスケッチブックに描き出し、その色や形が飛び出していく様子をAR(拡張現実)で表現しました。

色や形に変換された音をデザインしたレコードとワンピースは、他者へのコミュニケーションツールとして機能します。
レコードをプレイヤーで再生し、その上にAR映像を投影させるとレコードが回る動きに映像が重なり、見る人と音楽のリズムを共有することができます。
ワンピースをレイヤーにすることで動く度に表情が変わり、音楽の重なりやリズムを視覚的に表現しています。このワンピースは、「身に纏う音楽」として機能し、感覚を共有すると同時に自ら身につけて発信することで、他者へのコミュニケーションを図るものでもあります。

この作品に触れた人へ私の感覚が伝わり、少しでも楽しい気分になっていただると嬉しいです。

  • 京都芸術大学 通信教育部