「透明になる存在」
洋画コース 松下 仁
130.3 × 162cm
キャンバス/油彩
「透明になる存在」
ここ2,3年の生活は、他人と言う存在が肥大化し、精神的にとてもしんどいものだった。日常生活を送る中で、他人から向けられる敵意や無視に心が疲れ何かを失ったように思う。東京にはその、何かを失った人々が多くいる。親切心、優しさ、余裕、気遣いなど、そう言ったことだと思うがどれもしっくりこない。もっと具体的なもののように感じている。
「今、ここ。」
入学当初から音をモチーフにできないかと考えていた。ここで言う音とは環境音や無音のことだ。晴れた日。穏やかで静かな時間が流れている。洗濯物が風に揺れ、どこかからトラックのバック音が聞こえる。鳥がさえずり、遠くでセスナが飛んでいる。そんな音。
では、音の何を描きたいのか。改めて考えた結果、音によって明確になる「今」と言う時間だと気づいた。
心地よい音を聞きながら、今ここを味わう。
162 × 130.3cm
キャンバス/油彩
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