オオタニワタリの半袖シャツ
染織コース 上田 玉季
ユニセックス Mサイズ
『これまで習得した染色の技術を日常生活に取り込み、実際に使うものを制作する』をテーマに制作に臨みました。モチーフは、八丈島などに自生しているシダの一種、「オオタニワタリ」。地色は、自然な発色を意識し、草木染で染めました。庭の高野槙(コウヤマキ)の葉を鉄と銅の媒染剤で灰色と薄赤い茶色に染めた2種類と、藍染め1種類の合わて3種類の地色に、別々にデザインしたオオタニワタリ模様でアロハ風の半袖シャツに仕立てました。シャツの仕上がりをイメージして、柄を自由に配置できるのも醍醐味です。
左側は、横からみたオオタニワタリをモチーフに、葉が沢山生えている感じを黄緑、濃緑、濃茶を用いて表現し、さらに土壌の茶色をプラス。連続模様にすること、天然色の地色で湿度の高い森などで、群生している様子を表現しています。
中央は、藍染めの地色に白の藍抜染の型染を用いたオオタニワタリ柄です。柄は、背中にはみ出るほどの大きい柄を大胆に入れ、さらに、ヨークから前に少し垂れるつながりも出し、大きく葉に包まれるような柄のシャツに仕上げました。
右側は、上から見たオオタニワタリをモチーフにしています。葉が大きく広がる様子が、花のようにも見える点に着目し、たくさん花開いているような柄がシャツの全体を埋め尽くす鮮やかな楽しい柄のシャツになりました。
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上田 玉季
染織コース
編み物、洋服づくり、料理、ジャム作り、お菓子作りなど、いろいろな手づくりを趣味にしています。3年前、仕事に忙殺される毎日からの解放と、もっと自由で否定のない世界を目指すべく、ある日突然思い立ち、芸大にチャレンジしました。これまでの趣味から一歩プロに近づくため、染織コースを選択。素材の段階から染め、織り、制作する楽しみを学ぶだけでなく、モチーフの観察力、デザインの構想の練り方、デザインの仕方などの基礎にも触れることができ、たくさんの新たな発見がありました。この学びを礎に、生地の地色を染める、柄をデザインし染める、そして、縫製する、世界に1つの色彩柄、世界に1つの服作りに、いまからとてもワクワクしています。
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