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蛸界隈、烏賊界隈

染織コース 川瀬 響子

浴衣:綿/リアック染料/蠟染め
帯:W40×H380/綿/リアック染料/蠟染め

 夏祭りで浴衣を着て盆踊りをするのが習慣の我が家でしたが、ここ数年は浴衣に袖を通すことが無くなっていました。そのことに寂しさを覚え、他の人と被らない、唯一無二のデザインをまとって夏祭りへ行く未来を思い描きながら、制作を行いました。
 浴衣では、蛸が触手を自由自在に操り、海の中でのびのびと暮らしている様子を表現しました。蠟染め技法が得意とする、はっきりとした輪郭線と奥行き表現によって、リアルで大胆なデザインを実現しています。この浴衣を身につけて夏祭りへ行き、後ろ姿を見た人たちがクスっと笑ってくれたら嬉しく思います。
 帯には、普段は異なる水深で暮らす8種類のイカたちと、夏祭りの屋台の定番であるイカ焼きを描きました。真っ暗な海の中で、バブルに包まれたイカたちがぷかぷかと浮かんでいる情景です。縦半分に折って半幅帯として使用するため、どちらの面を表にするかによって、浴衣や小紋とのコーディネートを楽しむことができます。

ミズダコ
マダコとタコさんウインナー
海中を漂う蛸墨
浴衣の染めあがり全体像
上から コウイカ、イカ焼き、ダイオウイカ、ミミイカ、アオリイカ
上から ヤリイカ、イカ焼き、ホタルイカ、モンゴウイカ、ケンサキイカ
作業風景 ~布を張る~
作業風景 ~蠟を伏せて防染する~
作業風景 ~刷毛で染める~

川瀬 響子

染織コース

 幼い頃からものづくりが好きで、「将来は職人さんになりたい」と夢見てきました。高校生の頃に江戸小紋に触れたことをきっかけに小紋の型紙に興味をもち、染織を学ぼうと本学に入学しました。先生方や同級生の作品に刺激を受け、芸術の自由度の高さを再認識し、発想をかたちにすることの楽しさを日々感じています。
 卒業後は、染織の魅力を人に伝えていく手助けができればと思っています。

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