AI NO KOSHIN
染織コース 宅野 聡悟
150×100㎝
型染
シルクオーガンジー
何気なく見えているものでも
視点を変えるとまた、別の姿を見せる。
本作品はその視点を「人間の心」に向けた。人は外から見える印象とは異なり、心の奥底に多層の感情を抱えている。そのレイヤーが重なり合った集合体こそが、他者から見えている「自分」なのではないかと考えた。そのレイヤーを、日本語の「あい」という言葉で象徴化した。愛、哀、逢、曖、和。これらの感情が身体の内側で互いに影響し合いながら存在している様子を、色と線の重なりで表現している。そしてレイヤーのとある形は一見、秩序だって並んでいるが、実はそうではない。しかし、かといって大きく乱すこともできていない。
これら作者の意図とは関係なく、見たままを感じ、好きな角度から見て、その時々何かを感じていただればと思う。それが私にとっての幸福である。
宅野 聡悟
染織コース
日常にある非日常を表現したい
そんなときに出会った型染という技法
型染の線が好き
自分で書いた線
型紙に写し取ったとき
型を彫ったとき
糊を置いたとき
色差しをしたとき
その時々で変化していく
そして水元のあとに現れてきた線
変わらないものはない
変わっていくことを楽しみたい
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