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デジタル/インクジェットプリント

お父さん 親身な看護 ありがとう  (母から父へ感謝の意) 

美術科 - 写真コース

篠塚 ハル美

you raise me up  ~あなたがいてくれるから、~

お父さんのこと、よろしく頼むね。
 うん、当たり前じゃん。
  良かった、それだけが気がかりで。
2014年初夏、母との会話。当時「母は認知症なのではないか?」という思いは以前からありましたが、私は変わっていく母を受け入れることが出来ませんでした。父の今後のことを娘の私に託すような言葉から、ようやく医療機関への受診、そして思った以上に病気は進行していました。
そんなある日「認知症ではないか?」という頃に書き記したノートを見つけました。
当時、母が感じていたこと思っていたこと願いが、日記や俳句、川柳風に書き記してあり、自分自身の物忘れに対する不安、幻視や幻聴が起きていること、子育ての懐古等々がありましたが、多くを占めていたのは自身の夫のことでした。
今回、母が書き記した文章をもとに、母が見たであろう風景や物、感じていたこと、そして母の夢を撮影しました。
認知症は完治することは出来ないけれど、早期発見そして治療を施していれば、病状を遅らせることが可能です。愛する方が「認知症かもしれない」と感じたならば、直ぐに受診をして欲しい。
愛する方と少しでも長く過ごせることを切に願います。

きかぬのは 子だけでなく 薬品も

  • 京都芸術大学 通信教育部