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  • 山口 範雄 【学科賞】
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「宙逍遥 ー閑相ー」
130.3 × 162.0cm
キャンバス/油彩

美術科 - 洋画コース

山口 範雄 【学科賞】

ヒトは、皮膚という被膜に捕らわれた「我」を抱えて、一生を過ごす。
宇宙には無窮に広がる「闇と閑」の一郭があるだろう。活動期を終え、冷え切った巨大な天球が浮かび、はやぶさ2により、水の存在も確認された。仏教でいう、ヒトの往く白道は、そこを通り抜けており、我が皮膚幕から解放された量子レベルの欠片は、終りなき逍遥を続ける。
天球表面の無秩序な造形、その奥に潜む膨大な質量、久遠の時の堆積ーーそれらをどう描出できるか。時空の無窮性に多少とも近づくことができれば、我が生の一里塚となる。

「宙逍遥 ー動相ー」
130.3 × 162.0cm
キャンバス/油彩

  • 京都芸術大学 通信教育部