back フィルム/タイプCプリント 美術科 - 写真コース 田辺 知之 糸を垂れる 写真は指示代名詞でしかない。あれ、これ、それ。 ひとつひとつの被写体はそれ以上でもそれ以下でもない。 にもかかわらず、ある人のある写真の束を、ある人が見れば、 ただの写真が彼と彼を繋ぐ細い線になる。 ただのイメージに、彼のどうしようもない傾向が写ってしまう。 しまいには、ある写真の傾向からその作者を推測するところまでいく。 そんな彼岸と此岸の間で撮っている。 X Facebook LINE