情報デザインコース 林 真矢子【学科賞】
住民と壁絵を描くプロジェクト ーそと時間に親しみ、つながりを生むー
壁絵 / W18000mm×H1800mm ブロック塀、リーフレット / A4観音開き、プロモーション動画 / 5分10秒
壁画はもっと身近にあっていい表現方法だと感じている。塗装や壁紙を選ぶように、壁画という選択があっていい。
壁画に人の想いやそこにはない情景を乗せて、その空間で生活をする。ヨーロッパのある地域では日常的に見られる光景が、日本ではあまり馴染みがない。その日常と架空世界がシンクロする感覚はタブローだけでも、塗装だけでもあり得ない。
10年程前まで壁画制作に携わっていた作者は、市民活動を応援する心づもりで、ボランティアセンターに豊中市で壁絵を描いていきたい旨をメールで伝えた。すると、豊中市社会福祉協議会に話がつながり、「豊中あぐり農園」に描いてみないかという話に至った。
豊中市の社会福祉協議会が望んだ事は、支援している引きこもりがちな若者を手伝わせてほしい、「壁画を描く事で皆がつながる事をしてほしい」という事。絵の内容の指定はなく、「あぐり農園」を装飾する絵でもない。
コロナフレイルというコロナの二次被害が増えたと言われるように、人との接触を避ける事で、心や体が衰えた状態になることが指摘されている。
都市の生活の中では、大自然によるココロの再生は困難だ。
人との距離感はデリケートな問題でもあるし、つながりが強いのも良し悪しではないか。
しかしながら、都市で生活することを選んでいる以上、集団で生活するものであり、それなら人と関わる事をもう少し楽しめるように工夫する必要がある。
今一度、「そと」に出て、人と関わる事を、少し煩わしいと思っていた事を、壁絵を通して何が出来るか検証してみたいと考えた。
林 真矢子【学科賞】
情報デザインコース
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