情報デザインコース 阿部 紡【コース奨励賞】
オノマトペ妖怪図鑑
本 / A5判 90ページ 並製本 表紙:ラミネート加工(グロス) 本文:上質紙しらおい(菊判62.5kg) Procreate AdobeCC(Indesign, Photoshop, Illustrator)
テーマは、音象徴の妖怪化です。「音象徴」と「妖怪」、2つのテーマを融合したものです。
私は、自分の思いや考えを言語化することが苦手でした。
そんな時、頭の中を鮮明にする手助けとなったのが、オノマトペです。
いろいろ考えているうちに、オノマトペに使い分けがあることに気づきました。
オノマトペは基本的に、 ABAB と、同じ音の繰り返しが多く、実質「ひらがな2文字」程度しか情報はありません。
この少ない文字数の、どこに意味の差が生まれるんだろうか?そうした疑問が、本制作の根幹です。
こうした疑問は、音声学の「音象徴」と呼ばれる現象でした。
今まで「誰かに言うまでも無いだろう」と心のうちに秘めていたことを、真面目に研究している方々がいたのです。
そのため、自分なりに音象徴を探求してみたいと思い、1つ目のテーマにしました。
ちなみに、妖怪を選んだ理由は、単に好きだからという思いが大きいです。
強いて言うならば、動物園のように、檻やガラスを挟んで妖怪を「鑑賞」しているような、そんな距離感が寂しいと感じたからです(江戸時代には娯楽の対象になっていたそうなので今更かもしれないですが……)。
妖怪は、民間伝承をもとに出来上がった存在です。恐怖の具現化でありながら、妖怪として正体を仮定することで、不安を和らげようとする、かつての日本人たちの精神が詰め込まれた存在です。まさしく「共生」とも言える距離感で、人と妖怪は暮らしていたんだと思います。
そんな関係性を、少しでも近づけれたら……と思い、2つ目のテーマにしました。
音象徴も妖怪も、どちらも意識すると、日常生活が少しだけ楽しくなる気がします。
そんな私の世界観を、すこしでも皆さんにおすそ分け出来たら幸いです。
感想は、Twitter #オノマトペ妖怪図鑑 とハッシュタグをつけて投稿するか、YouTube https://www.youtube.com/watch?v=sEGOVI296iI のコメント欄に投稿してくださると、とっても喜びます :)
ご覧下さりありがとうございました。
妖怪30体 イラストメイキング映像(18分)
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