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デザイン科 - グラフィックデザインコース

伊藤京介

有限会社サンアールクロモリのロゴとその他デザイン制作


実際に山形県にある自動車解体業「有限会社 サンアールクロモリ」という会社の「ロゴマーク」制作を中心に、「名刺」「ポスター」のデザインにも取り組みました。

自動車解体業は、年々深刻になっている「環境問題」や、「レアメタルなどの資源確保」が大きく関係しています。レアメタルは「これから移行が進んでいく電気自動車」のための資源確保が関係しています。

そんな中にあって、サンアールクロモリは「細かい解体」を企業理念にしています。
「細かい解体」とは「混ざり物がない単体になるまで解体する」という意味です。
利点が2つあります。
1つ目は、「金属として再生するためのエネルギーを削減できる」ことです。
2つ目は、「レアメタルなど、すぐに再利用できる資源確保」です。

今回は、企業理念である「細かい解体」をコンセプトにロゴを制作しました。
特徴は2つあります。
1つ目に、大きな全体の三角の3つの辺はそれぞれ「企業」「解体」「環境への想い」を意味しています。簡単なフラクタル図形で、それらが続いていくことを示しています。
2つ目は、さらにその中の「解体」に焦点を当てました。それぞれの小さな三角形は解体されたパーツを意味し、3つの辺はそのパーツが司る「3R」を示します。それらが続くことで「細かく解体する」「それを続け生業とする」ことを表します。
 「緑が濃くなっているグラデーション」の意味は、この2つの特徴を続けた分だけ、パーツや理念が重要なものとなっていくことを表します。
一言でいうと「地球環境に貢献する解体が続く」ということを表すロゴを作りました。

名刺ですが、表面は解体する対象を表す三角に囲まれていて、裏面を見ると、記載されているロゴで、それが細かく続いていく様を感じ取れる、というレイアウトにしました。

ポスターは、サンアールクロモリが解体し終えた「一品物(いっぴんもの)」を中心に置き、解体の仕事の質を端的に表しました。

サンアールクロモリは、同業者への技術提供や国との交渉を行う、小さいけどすごい会社です。これからさらに、高純度な分別で自動車リサイクル分野に切り込んでいく展望をロゴやデザインに込めました。

名刺

ポスター

  • 京都芸術大学 通信教育部