
美術科 - 書画コース
菅原 捺未【学科賞】
「光が書く -2024.01.14-」
私たちが生きていく上で欠かせない特別な存在「光」。光と書が融合した時、一体どのような化学反応がおこるのか…。青写真(サイアノタイプ)によって浮かび上がった線は、書のみで表現したものとは別の表情をみせてくれる。階調豊かな青色による作品は、時間の経過とともに刻々と変化する太陽光の強さを視覚化する。じっと露光している時間は、書いた瞬間に墨が紙の中にゆっくりと浸透していく様子と重なった。光と書の境界線がなくなった瞬間に立ち会ったような不思議な感覚だった。