展示・イベント

2014.12.05

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  • 首都圏

これからのアーティスト、デザイナー

2014. 12/23 (火)

13:00

16:00

外苑キャンパス

MAP
世界一美術館や博物館に足を運ぶ日本人。にもかかわらず、美術の授業が小学校から大学に至るまで軽視されています。アートやデザインが溢れるほど身近な日常に存在しながら、特別な人の職能だと考えられている矛盾。その一方で、「グローバル」という言葉が氾濫し、英語や海外経験だけを重視する軽薄さに気づかずに、本当に世界に通用する人材は育つのでしょうか? 今回は、椿昇・大庭大介・原田祐馬・家成俊勝の4名を迎え、International・Local・Innovationの3つの言葉をキーワードに、これからの日本に本当に必要な視点は何かをお伝えします。


第1部 担当/椿昇、大庭大介

「アーティストの家計簿」 13:00~14:00

今の日本は、芸術がグローバル経済とリンクする仕組みがとても脆弱です。有能な若いアーティストは数多くの芸大から毎年のように誕生しています。その数も質も世界で見劣りしないほど優秀です。しかし、世界で一番美術館に行く日本人なのに日本のアーティストが生み続ける作品を買おうとしないのです。野菜を作っても誰も買ってくれなければ農業は成り立ちません。同じように作品は買われることで初めて社会に船出することができるのです。現代美術アーティストで本学の美術工芸学科長の椿昇は、自身の作品制作と並行して、若いアーティストたちが絵を売って生きてゆく自然な仕組みの創造に尽力しています。一方、画家としてこだわりを持ち、若手アーティストとしてバーゼルやフリーズのアートフェアからデビューして注目を集める大庭大介は「大学を出てから一度も働かず、ずっと絵を売って生きてきました」。この2 人より、アーティストとして生活してゆく秘密の話を、じっくりと聞く機会を設けました。


第2部 担当/原田祐馬、家成俊勝

「デザイナーの家計簿」 14:00~15:00

グラフィックデザイナー原田祐馬、建築デザイナー家成俊勝。グラフィックデザイン、建築デザインに留まらず、様々な地域、様々な領域で活躍する二人。今各方面から注目を集める彼らは、大学を出たあと仲間と小さなデザインファームを起業するところからキャリアをスタートさせました。大手企業に就職するのではなく、大量生産大量消費で暴走する現代社会を冷静に見つめ、グローバル経済に飲み込まれるのではなく、ローカルの力を最大限に引き出すことが自分たちの考える未来なのだという確信を持って小さな仕組みを創造したのです。彼らのように小さくとも夢のある明快なビジョンを持つことで、地域が躍動し始めたのです。近い例では、瀬戸内芸術祭の小豆島「醤の里+坂手港プロジェクト」において、若手のデザイナーを大量に招くデザイナーズ・イン・レジデンスが32億円の経済効果を挙げ、その結果として「アートとデザインで地域創造をする」という町の条例を改正するという動きにまで発展しました。芸術系大学の卒業生も地域に働き場を得て移住者の数も急増中です。デザインや建築の最新の現場から生の声をぜひ聞いて、未来に挑戦する勇気をもらってください。


第3部 担当/椿昇、大庭大介、原田祐馬、家成俊勝

「アーティスト・デザイナーへの個別相談」 15:00~16:00

4人の登壇者が個別に皆さんの相談を受け付けます。直接話せるまたとない機会です。
費用 高校生・大学生/無料 一般/1,000円
定員 200
申込方法 先着順
主催 京都造形芸術大学
お問合せ 京都造形芸術大学 表現教室推進室 0120–591–200 ※当日連絡先 03-5412-6101
関連卒業生 大庭大介(美術・工芸学科卒業)
関連教員 椿昇(美術工芸学科 教授)、大庭大介(大学院芸術研究科 准教授)、家成俊勝(空間演出デザイン学科 准教授)、原田祐馬(空間演出デザイン学科 非常勤講師)
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