デザインを通して、様々な社会的課題を解決する。この大学院が提唱してきた「ソーシャルデザイン」という考え方に惹かれ、進学を決めました。取り組んだ問題のひとつが、全国に広がる放置竹林です。竹材を活用したプロダクトによって地域に循環を生み出せないか、全体の仕組みも含めてデザインしていく。一つひとつパズルを解いていくような面白さを感じ、同時に、現実の難しさも肌で感じました。修了後は、まだデザインが浸透していないBtoBの領域に目を向け、東芝デザインセンターへ。ここにはデザインによって解決し得る課題がたくさん残されていて、大きな可能性が開かれていると考えています。たとえば、設備や空間のデザインで工場見学に訪れた方の印象が変わり、従業員の皆さんのはたらき方が変わっていく。現場と向き合い、デザインの力をより多くの人へ届けていきたいです。
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藤原 風丸
デザイン領域 2017年度修了
在学中から積極的にフィールドワークを重ね、デザインを通じた社会問題の解決に挑む。修了後、株式会社東芝 デザインセンターに就職。デザインによってエネルギーのインフラを支えるチームに所属し、発電所の空間・設備から展示会のグラフィック制作まで幅広い仕事に携わる。
プロフィールはインタビュー時の経歴となります。
情報デザイン・
プロダクトデザイン領域
INFORMATION DESIGN
AND PRODUCT DESIGN FIELD

モノやコトの枠をこえたデザインで、
未来社会に向けて新たな価値を提案する
物質的な豊かさから、より精神的、体験的な豊かさを求める時代へ。社会の価値観が変わりゆくいま、デザインに求められる役割も大きく変化しています。本領域では、情報コミュニケーション、ビジュアルクリエーション、インターフェイス設計から実体的な製品設計まで、多様な研究課題に取り組みながら、未来の社会を豊かにするデザインの可能性を探究。既存の枠にとらわれないデザインのフィールドで、新しい価値を社会に提示できる、チャレンジ精神あふれるデザイナーを育成します。
