物を見極める眼、
社会の問題を見つける視点が、
プロダクトデザインの現場に生きている。

情報デザイン・
プロダクトデザイン領域
INFORMATION DESIGN
AND PRODUCT DESIGN FIELD

情報デザイン・プロダクトデザイン領域(旧:デザイン領域) 2014年度修了

タカラベルモント株式会社
勤務
千葉 陽

新しい環境のもとで視野を広げるため、また、個性豊かで多様な分野の先生方のもとでデザインを学ぶために、姉妹校の東北芸術工科大学から本大学院に進学しました。ソーシャル・ソリューション・デザインの研究として、“行為のデザイン”という本質的な考え方を学んだうえで、社会にある様々な課題を見つけ、それを解決するための実践的なデザインに取り組みました。たとえば私は、水が原因で毎日6000人もの子どもが亡くなっているという問題に目を向け、水をレンズにして熱を集め、汚水を飲料水に変える蒸留装置を考えました。リアリティを持った社会的課題の解決をゴールにしているという点で、一般的なプロダクトデザイン教育よりも、一つ先を行く経験を積むことができたと考えています。大学院では、個人の研究テーマを深めるだけでなく、会社に就職してから即戦力となる力を養うことができました。プロダクトデザイナーとして就職したタカラベルモント株式会社では、早い段階から案件を任せていただいています。大学院で身につけた、物の良し悪しを見極める審美眼、物が生み出されるプロセスの理解、さらには、資料を美しく仕上げるグラフィック能力、3次元CAD設計ソフトウェア「SOLIDWORKS」を駆使したモデリングスキルなどが大きな武器になっています。また、理美容のプロに選んでいただける操作性や快適性を追求するうえで、大学院で養った問題発見能力が役立っていくと考えています。タカラベルモントは、理美容機器の分野におけるリーディングカンパニーとして、ヘッドスパという新しいスタイルを提案するなど、業界の新しい流れを生み出している会社です。私も、物を通してその先にある新しい価値を提供できるデザイナーを目指したいと考えています。

千葉 陽

デザイン領域 2014年度修了

初めて手がけた、原案スケッチ「Vintage alt +」
最近新たなトレンドが生まれつつあるBARBER(理容室)に向けた、高級感のあるアンティーク調の椅子。タカラベルモントに入社して、初めて開発に携わることができた商品です。分厚い紙の束ができるほど、何枚もスケッチを描き、原案スケッチを採用していただきました。

プロフィールはインタビュー時の経歴となります。

Works

情報デザイン・
プロダクトデザイン領域
INFORMATION DESIGN
AND PRODUCT DESIGN FIELD

モノやコトの枠をこえたデザインで、
未来社会に向けて新たな価値を提案する

物質的な豊かさから、より精神的、体験的な豊かさを求める時代へ。社会の価値観が変わりゆくいま、デザインに求められる役割も大きく変化しています。本領域では、情報コミュニケーション、ビジュアルクリエーション、インターフェイス設計から実体的な製品設計まで、多様な研究課題に取り組みながら、未来の社会を豊かにするデザインの可能性を探究。既存の枠にとらわれないデザインのフィールドで、新しい価値を社会に提示できる、チャレンジ精神あふれるデザイナーを育成します。

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