シルクスクリーンを用いて制作をした時、かすれなどの“エラー”によって、同じ型から少しずつ違う作品が生まれることに惹かれました。紙や印刷の研究を深めるために大学院へ。研究と並行して、大学広報誌「瓜生通信」のチーフデザイナーを務めました。「瓜生通信」としてのアイデンティティを保ちながら、決められた型のなかで伝えたいことを豊かに表現するために、実験的なデザインと解体を試みていきました。修了後は、「瓜生通信」のディレクションをされていた見増勇介先生のデザイン事務所でデザイナーを経験。美術館や第一線のアーティストとの仕事に携わり、“100年残るデザイン”をめざそうとする現場を肌で感じました。今また、ご縁がつながり「瓜生通信」のアートディレクターに就任。自分の研究課題と向き合いながら、後輩の育成にも力を注ぐ日々です。
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竹内 敦子
デザイン領域 2014年度修了
印刷の研究と並行して、修士1年次から京都芸術大学広報誌「瓜生通信」のチーフデザイナーを務める。「Y-Labs(ワイラボ)」ロゴマークデザイン学内コンペティションにて最優秀賞受賞。現在は、情報デザイン学科非常勤講師。アートディレクターとしてデザインプロジェクトの全体的なデザイン設計を手がける。
プロフィールはインタビュー時の経歴となります。
イラストレーション・
パブリッシング
デザイン領域
ILLUSTRATION AND PUBLISHING
DESIGN FIELD

デジタルとフィジカルを駆使し、
商業作品から自己表現まで
「絵」の可能性を探究
伝えたいメッセージを絵にすることは、自己や他者への理解を促し、あらゆるコミュニケーションを明らかにすることです。本領域では、古今東西のアートおよびデザインの歴史や理論を見つめ直すとともに、デジタル(情報)とフィジカル(身体)の経験をともなう学びを組み合わせ、自身の専門性を確立していきます。情報化された世界で機能する「絵」として、あるいは個人的な思想を表現した「絵」による、人間性あふれるイラストレーションを追求いたします。
