京都芸術大学 通信教育部

芸術教養演習2

景観やプロダクト、食文化など皆さんの選択した今日的な芸術環境を調査報告します。

はじめに - シラバス -

担当教員からのメッセージ

受講生のみなさま、この科目では芸術教養演習1と並んで、本科目も研究発表とディスカッションが行われます。
演習1と違うのは、芸術やデザインに今、何ができるのか、という側面が強くなる点です。
もちろん、授業課題として何らかの提案をしたとしても、机上の空論となるものも多いでしょう。地域文化の問題を解決するためには、法制度の知識や経営的な観点なくしては不可能な場合がほとんどです。しかし他方で、それらだけで優れた文化や芸術、また住むに値する生活環境が実現するものではありません。空論を恐れず、ただしできるだけ根拠を踏まえつつ、今日の制作活動としてありうるものを構想してください。
制作と書きましたが、もちろんそれは絵画制作やピアノ演奏などを指してはいません。むしろモノや情報をどう見せるのか、場や出来事をどのように構成するのか、といった活動です。そしてそれこそ古来芸術家やデザイナーが苦心してきたことでもあります。みなさんの積極的な発言を楽しみにしております。

  • 授業概要 行事や食文化といった指定された研究課題だけでなく、自発的な研究対象の提案も募りつつ、地域の優れた芸術資源や特徴的なデザイン実践を発掘します。
    そしてその歴史的な位置づけのみならず、今日それを積極的に守るための活動方法や対外的な呈示方法の提案までを教員の助言や課題に取り組む皆さんの間の意見交換とともにレポートとして作成します。
    ディスカッションや質疑応対及びレポートによって成績が総合的に判断されます。
    授業目標 生活環境における美的芸術ないしはデザイン活動の実践例をさまざまな角度から検証して意義を考察すること。
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