京都芸術大学 通信教育部

芸術教養講義5

コミュニケーションを通してアイデアを創りだすワークショップのデザインについて学びます。

はじめに - シラバス -

担当教員からのメッセージ

この科目を担当する安斎勇樹と申します。
この講義では、創造的なコラボレーションを促進する「ワークショップ」のデザインの考え方について解説しています。ワークショップを習得したいはもちろん、アイデアの発想法を学びたい方、授業や会議をもっと楽しく変えたい方、組織やチームを運営する方など、様々な方に役立つ内容になっています。ワークショップらしく、楽しみながら学んでいただければと思います。よろしくお願いします。

  • 授業概要 <協働のデザインを学ぶ>
    この講義は、創造的なコラボレーション(協働)を可能とするワークショップのプログラムデザインについて、その実践のための知識を育むことを目的としています。
    ワークショップは骨格を持ってプログラムしないと、ただ楽しいだけのイベントになってしまいます。多様な人と関わり知を集結させる成功するワークショップの知識を身につけることは、生活の様々な場面で創造的に問題解決する有効なスキルとなるでしょう。
    まずワークショップの理論的背景、グループワークで創発を呼び起こすための方法論を学びます。そして様々な対象のワークショップの事例や専門家のインタビューから、自分たちの生活に取り込めるワークショップの可能性を考えていきます。
    授業目標 創造的なコラボレーションが必須である知識社会において、ワークショップデザインの考え方を活用してさまざまな問題を解決出来るようになることを大きな目標としながら講義を進めていきます。
    具体的には、前半では、ワークショップの基礎理論を学びながら、創造的なコラボレーションを促進するためのメカニズムを理解します。次にその土台から、複数のワークショップの実践事例を検討することを通して、ワークショップによってアプローチ可能な問題の性質について理解します。講義の後半では、ワークショップデザインの方法をより具体的に学び、ワークショップによって身の回りの問題を解決する能力を身につけます。
    授業の流れ ・1章 ワークショップとは何か?
    ・2章 ワークショップをデザインする
    ・3章 ワークショップを実施する — 設営と導入
    ・4章 ワークショップを実施する — 知る活動
    ・5章 ワークショップを実施する — 創る活動
    ・6章 ワークショップを実施する — まとめと応用
    ・7章 デザインのチェックポイント
    ・8章 ワークショップの応用事例
    ・9章 ユーザーを調査し、課題を発見する(前編)
    ・10章 ユーザーを調査し、課題を発見する(後編)
    ・11章 固定観念を壊し、解決策を生み出す(前編)
    ・12章 固定観念を壊し、解決策を生み出す(後編)
    ・13章 当事者の合意を形成し、行動を促進する(前編)
    ・14章 当事者の合意を形成し、行動を促進する(後編)
    ・15章 ワークショップを活用するために
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