京都芸術大学 通信教育部

芸術史講義(近現代)2

アジアやアフリカなどの動向や建築、写真、ファッションなどの歴史を学びます。

はじめに - シラバス -

担当教員からのメッセージ

科目担当の高橋です。この講義では、近現代の芸術活動を多面的に紹介しています。
特に従来の美術史ではあまり紹介されることがなかったアジアやアフリカなど非西洋圏の芸術動向や女性作家の活動、デザインやファッションなど身近な視覚文化の歴史的展開を学ぶことによって、広い意味での芸術文化を考察する力を身につけてほしいと思っています。
講義を通して、20世紀の表現活動の変容と広がりを実感してください。

  • 授業概要 非西洋世界、おもに日本の明治後期以後の芸術を中心とし、現代の中国および韓国、あるいはアフリカで誕生した近現代芸術にくわえて、写真、工芸、ファッション、女性作家といった今日的な項目を設定して、多様な芸術作品と作家についての基礎的な情報を学びます。
    非西洋世界の芸術が、社会の近代化によってどのような影響を受け、いかに変化し展開していったのかを、欧米の近代美術との関係を踏まえつつ検討することによって、モダニズム芸術の本質あるいはそれが抱える問題について考察します。
    授業目標 本講義の目標は、次の3点です。
    ①日本における近現代美術の動向とともに中国と韓国の美術の展開、さらにはアフリカ・オセアニアの美術の動きまで、芸術表現のグローバルな広がりを理解すること。
    ②従来の西洋中心主義的な美術史だけではなく、多様な地域の表現活動に目を向けることで、そこから派生する今日的な問題意識をはぐくんでいくこと。
    ③絵画や彫刻などのいわゆる「高級芸術」だけではなく、写真やデザインなど私たちにとって身近な視覚文化の領域に目を向けることによって、20世紀における芸術文化の変貌や拡張をより多面的に理解していくこと。
    こうした情報をきっかけに皆さん一人一人が、芸術の語り方や表現の可能性を切り開いていってください。
    授業の流れ ・1章 日本 1-明治後期から大正前期まで
    ・2章 日本 2-大正後期から戦時下まで
    ・3章 日本 3-復興期の美術
    ・4章 日本 4-激動期の美術
    ・5章 日本 5-消費社会の美術
    ・6章 日本 6-冷戦終結後の美術
    ・7章 中国-激動の時代と共に生きる芸術家たち
    ・8章 韓国-近現代美術の流れ
    ・9章 非西洋の美術-多文化共生の時代
    ・10章 写真
    ・11章 工芸
    ・12章 建築
    ・13章 デザイン
    ・14章 ファッション
    ・15章 女性美術家
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