授業概要 | 日本の美術史を体系的に学びます。主に室町時代から江戸時代における芸術をとりあげ、彫刻、絵画、工芸の各領域にわたってその歴史の流れを把握し、また個々の作品についても制作された活動や歴史的背景について考察します。 | ||
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授業目標 | 芸術史講義(日本)2では、平安時代から明治時代にいたる造形表現の展開を学びます。 まず、平安時代から室町時代にかけた屏風と絵巻、さらに水墨表現の展開を見ていきます。こうした中世までの展開を確認したのち、桃山時代から江戸時代を経て明治時代にいたる時代に進みます。具体的には狩野派や円山派といった流派の展開、洋風画、文人画、浮世絵など江戸時代に特に特異な展開が見られた各ジャンルや、さらに陶磁器、漆芸、染織などの工芸ついても学びます。 ここでは、日本での造形芸術活動の歴史的な流れを正しく把握するとともに、個別の作例について、その造形的特徴や制作の背景について理解することを目指します。最初は細かいことにはあまりとらわれず、まず、全体の大まかな流れを理解するように心がけてください。 | ||
授業の流れ |
・1章 唐絵とやまと絵-飛鳥時代から平安時代 ・2章 神と仏と武士の美-鎌倉時代の美術 ・3章 漢と和の世界-室町時代の絵画 ・4章 狩野派の展開-中世から近世へ ・5章 天下人の美-桃山時代 ・6章 琳派の創始 光悦・宗達-江戸時代前期 ・7章 琳派の継承 光琳・抱一-江戸時代中期から後期 ・8章 絵画における写生と奇想-中国 明清絵画の影響 1 ・9章 文人へのあこがれ-中国 明清絵画の影響 2 ・10章 円山四条派の写生画-江戸中期・後期の京都画壇 ・11章 西洋へのまなざし-洋風画の展開 ・12章 庶民芸術の開花-浮世絵の成立と展開 ・13章 近世の染織-小袖の発展と染織の美 ・14章 色絵の美-近世陶磁の展開 ・15章 近代の胎動-幕末から明治時代前期まで |