空間演出デザインコース 石川 翔大郎
セルフケアカード:B5サイズ(W幅182mm×D奥行257mm) セルフケアBOOK:A4サイズ(W幅210mm×奥行297mm)
【作品タイトル】
自宅でずっとプロジェクト ~山間部・過疎地域における高齢者セルフケアシステムの提案~
【作品説明】
私は普段、作業療法士(リハビリ)として働いており、「高齢化」という言葉をよく耳にします。日本は諸外国に例を見ないスピードで高齢化が進んでおり、国は2025年を目処に高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもと、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるように『地域包括ケアシステム』の構築を推進しています。ただ、その実現が難しい地域の1つが山間部・過疎地域です。山間部や過疎地域では、その過酷な環境が故にリハビリ職の介入が難しく、専門的な介護予防やリハビリを受けることが難しいとされています。私の仕事においても、「山間部ではまともなリハビリが受けられない」という理由で、山間部の村から車で2時間ほどかけて毎週リハビリに通ってくる患者さんが、生活が大変となり大好きな村を離れる。というケースを経験したことがありました。この経験を経て、リハビリテーションに従事している身として、「この問題に対して、自分にできることは何かないだろうか」と考えるようになり、このプロジェクトを始めようと思いました。
解決していくには非常に難しい問題ではありますが、自分自身が何か行動し、少しでもこの問題が解決できるきっかけが見つかればという想いで、どんな場所でも、専門的に自分自身の身体を把握し、セルフケアができる仕組みをデザインしました。
<a href="https://www.youtube.com/@zitakudezutto/playlists" target="_blank">自宅でずっとプロジェクトyoutube</a>
山間部や過疎地域では特に高齢化も深刻であるが、介護予防を担うリハビリ職の人材不足により、専門的なケアが受けられず、自宅を離れなければならない方々もたくさんいる。
山間部や過疎地域には頻繁に訪問したり、人材を集めて住まわせたりすることが現実的に難しいため、誰でも簡単に自身の身体を評価し、自分に合ったセルフケアができるようなツールが必要であり、それらを普及し、地域包括と密な連携をとることで、人材不足でも健康な身体を維持できるシステムを構築できると考えた。
セルフケアカードは、基本的には地域包括スタッフや介護・福祉の従事者が使用することを考えてデザインしている。
セルフケアBOOKは、基本的には高齢者に配布するために使用する。
YouTubeでは、プロジェクトからの「情報発信」と山間部・過疎地域の地域包括スタッフや住民が「情報を得る」の中心を担う。
今後もまずは井川地区で活動を継続し、一人でも多くの高齢者が、長く自宅で生活を送っていけるようにサポートしていきたい。
石川 翔大郎
空間演出デザインコース
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