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空間演出デザインコース 中垣 隆弘

素材:建築資材の端材、プロダクト数:9個 


建築資材も工事現場では、余す事なく使われているわけではなく、どうしても端材や廃材となりゴミとして排出されてしまいます。

これらは「 建 築 資 材 ロ ス 問 題 」といわれ、建材を多めに発注し、余ったら未使用でも廃棄処分するという事態がおきています。

「それではなぜ、このような事態がおきるのでしょうか?」

理由の一つとして、現場はそれぞれの工程を担う業者が、順番に決められた工期に沿って工事を行い完成させていきます。工期に余裕のある現場は非常に少なく、ほとんどの現場で工期に余裕はなく、ギリギリの時間を求められている事が多いのが現状です。

この時、もし現場で材料が不足すると作業がストップしてしまい、次の工程に迷惑をかけ納期が遅れるという事態に陥る可能性があります。
そのため、余分に資材を準備し持ち込まざるをえない状態になっています。

また、余分に資材を購入しなくても購入の際は「m2」や「m」、「1セット」で納入されるので多少の端材は必ず出る事になります。そして、もう一つの理由は、工事途中の仕様変更によるものが挙げられます。工事前に工事途中の仕様変更は出来ない旨の契約をしている場合でも、施主の希望となればできる限りその希望に応えてあげたいという想いもあり、変更する状況になる場合があります。汎用性のあるものであれば他現場に流用したりできますが、注文住宅となるとそれも難しくなり、結果、行き場のない資材は一時的に保管できたとしても、時間の経過と共に廃棄するしかなくなります。このような状態は随分昔から変わらず、昨今の人手不足により、それがより顕著にあらわれている様に感じます。

この様な状態から排出される端材や廃材は、非常に状態が良いものが多いため、廃棄するには勿体無く、また、廃棄する費用も掛かるため無駄な支出が負担に繋がります。これらの材料が形や用途を変え、新たな価値あるモノとして生まれ変わったり、必要とされている人たちへ提供できる仕組みをつくる事で、資源の有効活用であったり、ゴミの削減へと繋がるのではないでしょうか。

建築に携っている関係者以外の人たちにもこの様な事態である事に目を向けてもらい、また関心を持ってもらうキッカケになるのではないかと考えました。

家を建てる際にどのような材料が使われて、どのような端材が出るのか。また、その端材の行き先をまとめたものになります。

現場演奏会

中垣 隆弘

空間演出デザインコース

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